ウェブ解析士マスターとは?平均年収や他の資格との違い、年収が上がるのかを解説
スキルアップ公開日:2024年12月5日 更新日:2024年12月25日

ウェブ解析士マスターとは、ウェブ解析士協会(WACA)によって認定されるウェブ解析士の最上位資格です。ウェブ解析士マスターのほかにも、「ウェブ解析士」、「上級ウェブ解析士」の資格があります。
近年、デジタルマーケティングの重要性が多くの企業で認識され、デジタルマーケティングに強い人材の需要が高まっています。こうした中で、デジタルマーケティングの人材不足の問題も出てきました。
当記事では以下のことが分かります。
- ウェブ解析士マスターとは
- ウェブ解析士マスターの平均年収とは
- 年収が上がりやすいIT系の資格
今回は、ウェブ関連の資格の一つである「ウェブ解析士マスター」について概要やウェブ解析士との違い、年収などについて解説していきます。
目次
ウェブ解析士マスターとは?
ウェブ解析士マスターとは、ウェブ解析士協会(WACA)によって認定されるウェブ解析士の最上位資格です。
この資格は、デジタルマーケティングに欠かせない知識の習得に加え、プレゼンや課題解決能力、人材育成のどれにおいてもウェブ解析士のお手本でいることが求められます。
ウェブ解析士マスターの資格を取得するには、現役のウェブ解析士マスターによる審査があります。一定レベルに達していることが求められるため、ウェブ解析士マスターはウェブ解析士全体の10%未満と取得者が少なく難しい試験です。
ウェブ解析士マスターの資格を取得すれば、ウェブ解析士の基本的な知識やスキルに加えて、自分の仕事のマネジメントに役立てたり、講師として人に指導したり、Webマーケティングのプロとして活躍できます。
ウェブ解析士マスターの平均年収はどれくらい?
ウェブ解析士マスターの年収は、中央値で900万円ほどだと言われています。
ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析士の資格の中でも最上位の資格なこともあり、年収が高く、ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの順で平均年収は上がっていく傾向にあります。
そのほかのウェブ解析士との平均年収の違いは?
ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの平均年収を中央値で比較したものは以下の通りです。
資格 | 年収 |
ウェブ解析士 | 500万円 |
上級ウェブ解析士 | 520万円 |
ウェブ解析士マスター | 900万円 |
※引用:ウェブ解析士協会公式X
ウェブ解析士と上級ウェブ解析士の平均年収に大差はありませんが、ウェブ解析士マスターの年収はウェブ解析士と上級ウェブ解析士に比べると、平均年収に大きな差があり、上位資格ほど年収が上がっていると分かります。
ウェブ解析士マスターの資格を取ってより年収を上げるには
ウェブ解析士マスターは、プレゼンや課題解決能力、人材育成をできるレベルになることを目的としており、企業や教育機関に赴いて、認定講座の講義と指導が行えるくらいのスキルを身に付けることができます。
ウェブ解析士マスターは、ウェブマーケティングのプロの講師として活躍したり、自分の仕事のスキルアップに役立てたりと収入を上げることに役立つ資格です。
資格取得後に年収を上げる例をご紹介します。
情報発信でブランド力を高める
ウェブ解析士マスターの資格を活用して、自分ができることや知識の情報発信を積極的に行い、差別化を図ることでブランド力を高めます。
自分の強みをよく理解し、SNSや求人媒体を活用して情報の発信をするのも良いです。
独立や副業で年収を上げる
ウェブ解析士マスターの資格を取得し、身に付けた知識やスキルを使ってフリーランスとして仕事を受けたり、講座の講義をしたりと副業でマネタイズすることも可能です。
認定講座の講師業務は、ウェブ解析士マスター資格取得者の特性と受講者の要望によって、ウェブ解析士協会の事務局から依頼されることがあります。
専門職へキャリアアップする
ウェブ解析士マスターの資格を取得すると、転職や就職が有利になる場合があります。
ウェブ解析士協会から、ウェブ解析士として働ける企業を紹介してもらうこともできるので、身に付けた知識やスキルを発揮できる場所に就くことができれば、キャリアアップが狙えます。
ウェブ解析士マスターの資格を取らなくても年収は上がる?
ウェブ解析の業務自体は、ウェブ解析士マスターの資格がなくても行えます。
ウェブ解析士マスターは「ウェブ解析士」や「上級ウェブ解析士」と比べ、さらに高度な知識と高い専門性を持つこと証明する資格です。ウェブ解析士マスターの資格を持っていれば、能力に説得力が出て、信頼性も高まります。
求人サイトでも、求める人材の欄に「ウェブ解析士」と記載されている企業もあり、年収の幅も大きいので、上位資格であるウェブ解析士マスターは収入を上げたり、キャリアアップを狙えます。
求人サイトを見ると、企業やスキルのレベル次第で収入の幅があるので、確認が必要です。
リモートワークが可能な企業も多くあり、働き方の幅も広がります。
IT系の資格で年収が上がりやすいものは?
ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスター以外に年収を上げやすいIT関連の資格をご紹介します。IT関連で収入を上げたい方や資格を取得したい方におすすめです。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験(AP)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)により実施される国家試験です。
高度なIT人材に必要なスキルを問われる難易度の高い試験として知られており、技術から管理、経営まで幅広い応用力が身に付きます。システム開発やIT基盤の構築など様々な場面で高いパフォーマンスを発揮できます。
ITエンジニアとしてレベルアップしたい人におすすめです。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験(ST)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)により実施される国家試験です。
高度なITの知見を活用し、業務の効率化やIT戦略の立案などを行います。
経営戦略に基づいて計画を立て、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、製品やサービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方におすすめです。
統計検定
統計検定は、統計に関する知識やスキルを評価する全国統一試験です。データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力が問われます。
統計検定では、基本的なデータ分析能力から統計学の数式的な理解まで学べ、データサイエンティストの能力が養えるので、データサイエンティストになりたい人におすすめです。
ウェブ解析士マスターの年収に関するよくある質問
ウェブ解析士マスターに維持費はかかる?
ウェブ解析士マスターの資格を維持するには、維持費がかかります。
ウェブ解析士マスターになると、ウェブ解析士協会に所属でき、所属すると会員限定のセミナーや交流会に参加可能です。ウェブ解析士協会の会員として、資格を維持するための必要な年会費は、6,600円(税込)です。
ウェブ解析士マスターの資格は仕事に繋がらないって本当?
ウェブ解析士マスターの資格を取ったからと言って、必ずしも仕事に繋がるとは限りません。
ウェブ解析を仕事としている人は、資格を持っている人の中でも一握りであり、元々得意としている分野でさらにウェブ解析士を勉強して身に付けたスキルを活用することで、成果を出せた人がほとんどです。
活かし方は、ウェブ解析士協会(WACA)の事務局を通じて認定講座の講師業務を受けたり、企業や教育機関に赴いて指導を行ったり、転職や就職などキャリアアップしたりと様々です。
自分にあった仕事や働き方、目的に応じて資格を活用することをおすすめします。
まとめ:ウェブ解析士マスター保持者の年収は高い傾向にある!
ウェブ解析士マスター保持者の年収は、中央値で900万円とウェブ解析士や上級ウェブ解析士と比べても高い傾向です。
ウェブ解析士マスターの資格を取得することで、プレゼンや課題解決能力、人材育成の力が身に付きます。
また、ウェブ解析士マスターは、高度な知識と高い専門性を保持していることを証明できる資格であるため、信頼性が高まり、転職や就職などキャリアアップの際に好印象を与えられ、有利に働く場合もあります。
ほかにも、認定講座の講師業務や企業・教育機関での指導、副業、キャリアアップなど資格の活用方法は様々です。
今後、よりデジタルマーケティングの重要性が高まっていくと考えられます。ウェブ解析士マスターの資格だけではなく、それぞれの目的に応じて、応用情報技術者試験やITストラテジスト試験、統計検定などのIT関連の資格に挑戦することもおすすめです。
この記事の要点
ウェブ解析士マスターってどんな資格?
すぐにウェブ解析士マスターになれるの?
この記事を書いた人

株式会社Qoox新人社員。金融やインフラの仕事を転々としながらQooxへ入社。ITやデジタルマーケティングについて毎日勉強中。