ウェブ解析士の試験内容は?試験の概要や問題内容について解説!
スキルアップ公開日:2024年8月30日 更新日:2024年9月3日
これから「ウェブ解析士になろうとしてる人」「ウェブ解析士の資格を取るために勉強をしている人」って実際の試験内容がどんなものか気になりますよね。
今回はそんな人のためにウェブ解析士の試験の内容や、どんな問題が出るのか調べてみました。
目次
ウェブ解析士の試験について
ウェブ解析士の資格取得を目指す時には、実際に受ける試験はどんなものなのか気になりますよね。
実はウェブ解析士の試験内容は2022年以前と2023年以降で大きく変わっています。
ここでは試験内容が変わった理由とその詳細について解説していきます。
参考)2023年からのウェブ解析士認定資格についてのプレスリリース
ウェブ解析士認定試験の試験形式
2022年以前の試験形式は以下のようになっていました。
・試験時間:60分
・問題数:60問
・回答形式:選択式
現在の試験形式は以下になっています。
・試験時間:90分
・問題数:60問
・回答形式:選択式
2023年のプレスリリースでは試験時間が120分となっていましたが2024年から90分に変更になっています。
参考)2024年度のウェブ解析士認定試験、試験時間の変更について
90分で60問なので、1問あたり1分40秒程度で解ければ十分試験時間内に解き終わる計算になります。
選択式にもなっているため、問題を読んでから回答を選ぶまでの時間としては十分足りそうですね。
ただ実際の試験では解いた後の見直しもしたいので、試験を受ける際には時間配分をうまく調整して臨みましょう。
認定試験の問題内容
試験の内容についても2022年以前かそれ以降かによって大きくかわりました。
2022年以前は
「用語に対してその意味を正しく説明している選択肢を選ばせる問題」
「選択肢のなかに明らかに間違っている選択をいれ、それを選ばせる問題」
といったいわゆる暗記問題や、しっかり理解していなくても当てずっぽうで正解が選べてしまう問題が出題されていました。
しかし、ウェブ解析士は実務に沿った資格にするという基本理念に基づき、より実務に沿った内容の試験にするために問題内容が変更されています。
現在の試験では
「問題にたいしてある程度正しい選択肢をならべて、その中から最適な答えになる選択肢を選ばせる」
というしっかりと内容を理解して、考える必要がある内容に変わっています。
レポートの提出はなし
以前まではウェブ解析士になるには、試験合格後にGoogleアナリティクスを使用したレポートの提出が必須でした。
しかし近年ではウェブ解析士に求められるレポートのレベルが上がっており、そこまでのレポート作成能力を必要とするなら「上級ウェブ解析士」の知識まで取得してほしい、という理由からウェブ解析士の試験ではレポート提出が必要なくなりました。
レポートなしで試験にだけ合格すればウェブ解析士にはなることができるのですが、もしレポート作成の知識も身に着けたい、より実務的な内容も学びたいという人は「上級ウェブ解析士」を目指してみるのもいいかもしれません。
上級解析士の試験ではレポート提出がありますし、内容もさらに実践的なものになっています。
ウェブ解析士認定試験の問題内容
ここまでで問題内容が変わったことは説明しましたが気になるのは
「実際にどんな問題がでるのか?」
ですよね。
そこで「2024年版 ウェブ解析士認定試験公式問題集」から問題を確認してみました。
このウェブ解析士認定試験公式問題集とはウェブ解析士認定試験を勉強するのに唯一の問題集です。
この問題集について詳しく解説している記事もあるため、気になる人は参考にしてください。
ウェブ解析士認定試験の問題内容
1.ウェブサイトにおける接点を改善し、申し込み方法を改善する。
2.利用状況に応じてサポートメールの配信を強化し、契約率の低減を図る。
3.サービスで利用するUIを改善し、操作性を高める。
4.販売担当や開発担当、サポート担当とコミュニケーションを図り、各施策の連携を強化してエンゲージメントの向上を図る。
試験ではこのような形で問題が出されます。
これを読んですぐに正解の選択肢を選ぶことができるようにならないとウェブ解析士には合格できません。
これ以外の他の問題もおおよそ「あなたは〇〇です。××だったときにどうするのが最適ですか?」
というような、状況設定とそれに対する対処の方法を問われる形で出題されています。
選択肢を一つ一つ見ていくと、どれもが間違っていないように見ます。
この中から一番その状態にあった選択肢を選ばないといけないため、正しい知識と実務的な能力が求められる内容になっています。
過去の試験では用語の意味を答えたり、間違いを選ぶ問題も多かったのですが、この問題内容の変化を見るとより実務にそった内容に変わっていることが分かりますね。
ウェブ解析士試験実施の概要
ウェブ解析士の試験はその実施の仕方も変わっています。
以前はオフラインで実際に会場に集まって試験を受けることもありましたが、現在では完全オンラインでの試験に切り替わっています。
オンラインでの試験に変わったことによって自宅から気軽に受けることができます。
試験を受けられる期間も2週間あり、その期間以内に試験を受ければ大丈夫という仕組みになっているため、自分の受けたいときに試験を受けられるようになっています。
時間に制約もないため「日中忙しいから夜に受験する」ということもできるため、試験を受けること自体はとても手軽になっています。
試験時の持ち込み物について
ウェブ解析士の試験ではテキスト等の持ち込みが許可されています。
具体的には
- テキスト
- 問題集
- 自分でまとめた資料
- 認定講座でもらった資料
- 計算機
など基本的に持ち込みに制限はかけられていません。
そのため事前にしっかりと準備をして挑むことが重要になります。
ただし、問題内容をみて分かるように単純な単語の意味などを調べれば答えが分かる、という試験ではありません。
また試験時間を考えても1問につき1分40秒程度しかかけられないため、すべての問題でテキストを探していたら間違いなく時間切れになってしまいます。
テキストを持ち込めるからと油断せずに、しっかり事前学習と準備をしてから試験に挑むようにしましょう。
ちなみに資料等の持ち込みはできますが、インターネットを使った検索などは禁止されています。
インターネットを使った不正行為などが確認できると試験自体が無効となっていまうので、絶対にやめましょう。
テキストや問題集を使ってしっかり勉強し、自分の力で合格できるように頑張りましょう。
ウェブ解析士認定試験の合否について
ウェブ解析士の認定試験を受けた後の合否については試験の問題を解き終わってすぐ次の画面で分かります。
受験した結果が無事合格であれば、その日からウェブ解析士になれます。
以前はウェブ解析士になると認定証が紙でもらえたのですが、2023年以降ウェブ解析士の認定証はオープンバッジになっているので、紙やカードでの認定証はなくなりました。
合格した翌月以降にオープンバッジが発行される流れになります。
不合格だった場合
残念ながら不合格となってしまった場合も安心してください。
もう一度ウェブ解析士認定試験を受けたい方は、再受験料を払うことで再試験を受けることができます。
再試験にかかる費用は12,100円で、通常より安い費用で受験することができます。
注意点として再試験を受ける場合は、受験試験の終了時から14日以降でないと受けることができません。
また再試験は年内のみ有効なので気を付けましょう。
もし12月の最終試験に不合格になってしまった場合には、翌年の試験を受けるのに試験費用を全額払うことになりますので注意しましょう。
ウェブ解析士の試験対策
ウェブ解析士の試験対策をするには、やはり勉強をするしかありません。
公式テキストを購入し、ウェブ解析士認定講座 公式問題集を解く、ウェブ解析士の認定講座を受講してより実践的な内容を理解する、などが試験の対策になります。
他にもGoogleアナリティクスの実践問題なども出てくるため、実際にGoogleアナリティクスのアカウントを操作してみるなども重要です。
より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
今回はウェブ解析士の試験内容、実施要項について解説をしました。
試験自体はオンラインなので自宅で気軽に受けられますが、試験の内容は暗記などではなくしっかりと自分で考えて答えを導き出す必要があります。
持ち込みも可能ということで一見簡単そうに思うかもしれませんが、ウェブ解析士にはしっかりと勉強をしなくては合格でません。
できる限りの勉強と準備して試験に臨みましょう。
またウェブ解析士の難易度を詳しく解説した記事もあるので、興味のあるかたは参考にしてください。
この記事を書いた人
株式会社Qoox新人社員。金融やインフラの仕事を転々としながらQooxへ入社。ITやデジタルマーケティングについて毎日勉強中。