ウェブ解析士マスターとは?資格取得の流れ、費用について解説
スキルアップ公開日:2024年8月29日 更新日:2024年9月3日
ウェブ解析士について調べると「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」というワードがでてきます。
「上級とかマスターってついてるってことは普通のウェブ解析士よりいいものなのかな?」なんて想像はできますが、ウェブ解析士マスターとウェブ解析士は何がちがうのでしょうか?
今回は具体的な違いについて調べてみました。
この記事では特に「ウェブ解析士マスター」について解説していきます。
目次
ウェブ解析士マスターとは
ウェブ解析士協会(WACA)によって認定される資格には3種類の資格があります。
- ウェブ解析士
- 上級ウェブ解析s
- ウェブ解析士マスター
ウェブ解析士マスターとはその中で一番上位の資格です。
この資格は、ウェブ解析士の基礎的な知識はもちろん、データを活用したビジネス戦略のコンサルティング能力と人に指導をする能力、どちらにおいてもウェブ解析士の見本となれることが求められます。
ウェブ解析士マスターはウェブ解析士全体の10%未満となっており、取得者がすくない貴重な資格となっています。
資格を取得するには現役のウェブ解析士マスターによる審査もあるため、厳しい試験になるようです。
ウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターの違い
今回はウェブ解析士マスターの解説になりますが、簡単にそれぞれの資格の違いを説明しておきます。
- ウェブ解析士:ウェブ解析・マーケティング用語の理解・知識習得
- 上級ウェブ解析士:実戦経験によるデジタルマーケティングスキル習得
- ウェブ解析士マスタープレゼン・課題解決能力・人材教育※認定講座を開催できるようになる
ちなみに、それぞれリストの上にある資格が前提資格になっているため
- 上級ウェブ解析士になるために、ウェブ解析士になる
- ウェブ解析士マスターになるに上級ウェブ解析士になる
という流れが必要になっています。
ウェブ解析士マスター資格取得までの流れ
ウェブ解析士マスター資格を取得するためには多く手順が必要なのですが、ここではその具体的な手順を紹介します。
ウェブ解析士の資格を取得
まずは一番最初にウェブ解析士の資格を取得します。
上級ウェブ解析士になるにはウェブ解析士の資格が必須となっているため、まずはこの資格取得を目指すことになります。
上級ウェブ解析士の資格を取得
次にウェブ解析士マスターの前提条件になる上級ウェブ解析士になる必要があります。
上級ウェブ解析士になるには講座の受講やレポートの提出もしなければなりません。
講座を受けるのにも2週間程度はかかるため、取得するさいのスケジュールは十分注意しましょう。
認定講座の受講
「ウェブ解析士マスター講座」は、資格取得のために必ず受けなければなりません。
この講座は3種類に分かれていてマクロ解析コースとミクロ解析コース、講師養成コースのすべてを受講する必要があります。
それぞれのコースが数日に渡って実施されるため、かなり時間がかかります。
認定試験への挑戦
どのコースも講座終了後にはそれぞれ認定試験が行われます。
この試験はウェブ解析の知識や実践力を評価されるものになります。
講師養成コースの試験には実技試験として、ロールプレイに基づくプレゼンテーションが含まれており、このロールプレイはウェブ解析士の公式講座の講師能力を確かめるための試験であり、受験者の指導力が試されます。
レポート作成と提出
実技試験とは別にマクロレポート試験とミクロレポート試験があります。
これらのレポートは講座の受講期間中に2回まで再提出ができるため、合計で3回チャンスがあることになります。
ウェブ解析士マスター認定
これらの3つの試験に合格して、はれてウェブ解析士マスターに認定されます。
資格取得にかかる時間と費用
実際にウェブ解析士マスターの資格を取得するにはかなりの時間がかかってきます。
そもそも受ける必要がある認定講座が数か月かかるものになっているため、最短でウェブ解析士マスターになるにも数か月間は時間がかかります。
またウェブ解析士マスターの取得にかかる費用は他の「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」と比べると非常になっています。
さらに前提として「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」にもならないといけないため、その費用も別途かかってきます。
ここでは具体的にどの程度の時間と費用がかかるのか紹介していきます。
時間の目安
まずはウェブ解析士になるまでの時間ですが、これは試験を受けたその日に合否が分かるため、申し込みをして最速試験日即日になることができます。
次に上級ウェブ解析士ですが、こちらは試験とは別に2日間の講座を受ける必要があり、すべて受けるのに最低2週間はかかります。
最後にウェブ解析士マスターでは、5日間の講座を受ける必要があり、それらは2~3か月ほどかけて受けることになります。
実際のウェブ解析士マスターの講座の日程をみてみると
となっています。これを見てもわかる通り、そもそも講座を受けきるのにかなりの期間がかかります。
そのため最短でウェブ解析マスターを目指そうとしても数か月は必ずかかってしまうことになります。
これらの時間は勉強時間を含めていないため、実際に勉強する時間を確保しながらだとかなりの労力を使うことになりそうです。
ウェブ解析士マスターを目指すときは無理のない計画を立てるようにしましょう。
以下の記事でウェブ解析士になるのにかかる時間を解説しているので参考にしてみてください。
ウェブ解析士マスター取得かかる費用
ウェブ解析士マスターになるには以下の費用が掛かります。
ミクロ解析レポートコース:110,000円(税込)
講師養成コース :220,000円(税込)
合計で資格取得にかかる費用は440,000円になります。
これには講座・認定試験費用が含まれていますが、もし試験に落ちてしまい再度試験を受ける場合は
ミクロ解析レポート試験:33,000円(税込)
講師養成試験 :33,000円(税込)
がかかってしまいますので注意してください。
さらにこれはウェブ解析士マスターになるための費用だけになるので、前提条件である「ウェブ解析士」と「上級ウェブ解析士」になるにはそれぞれ別の費用がかかってきます。
公式テキスト :4,400円(税込)
講座費用 :11,000円(税込)
試験費用 :17,600円(税込)
合計 :33,000円(税込)
講座費用:88,000円(税込)
前提としてこれだけのお金がかかりますので、一からウェブ解析士マスターを目指そうとすると合計で561,000円がかかることになります。
この金額が高いか高くないかは人によると思いますが、決して安い金額ではないためウェブ解析士マスターを目指す際には無駄にならないようにしっかり勉強しましょう。
会員費について
ちなみにウェブ解析士マスターになると、ウェブ解析士協会に所属することができます。
このウェブ解析士協会に所属をすると、会員限定のセミナーや交流会に参加できたりなどいろんな特典があるのですが、ウェブ解析士マスターになるにはこの教会にも加入している必要があります。
年会費は6,600円となっているため、維持費としてもお金がかかることを忘れないようにしましょう。
それぞれのコースの内容は?
ウェブ解析士マスターになるためには3つのコースを受けなければいけないと説明しましたが、それぞれどんな内容なのか気になりますよね。
ウェブ解析士協会の公式サイトで紹介されていますので、ここでは簡単に紹介していきます。
マクロ解析レポートコース
ウェブ解析士協会をクライアント企業として、事業の目標達成のための提案レポートを作成します。
採点は現役のウェブ解析士マスターが行い、その提案・分析がクライアントを納得させられるかどうかで合否がきまります。
日程は2日間レポート
提出機会は:2回
実際にレポートを作成してウェブ解析士マスターに評価してもらう事になります。
事業の目標達成のための提案レポートなので、普段からレポート作成をしたり、クライアントとやり取りをしていなければ試験合格は難しいかもしれません。
ミクロ解析レポートコース
ウェブ解析士協会サイトを閲覧しているユーザーをテーマとし、ユーザーの行動履歴を分析してユーザーが幸せになるための提案をします。
採点は現役のウェブ解析士マスターが行い、その提案・分析がクライアントを納得させられるかで合否が決まります。
日程は2日間レポート
提出機会:2回
こちらのコースでもレポート作成が必要になります。
マクロ解析レポートと同じく、レポートの作成などに慣れていない場合はかなり厳しいし試験内容になりそうです。
講師養成コース
「ウェブ解析士認定講座・GA4講座」「上級ウェブ解析士認定講座」「上級ウェブ解析士講座 レポートのフィードバック」の3つのテーマから、よくある質問への回答や、実際の講座の一部を実施したりして講師としてふさわしいかを確認されます。
さらに実際の講座開催も実施します。
日程は6日間
試験機会:1回
このコースではレポートの作成などではなく、認定講座を開催できるかどうかの人に教える能力が問われます。
「ただ自分だけ分かっていれば良い」ではなく「他人に分かりやすく解説ができるか」が重要です。
試験を受ける前にはシミュレーションをするなどして対策をした方がいいです。
とそれぞれのコースでしっかりとした対策・レポート作成作業などが求められますね。
試験合格にむけてはレポートの作成や、講座の練習などの時間をどれだけ確保できるかが大切になってきます。
普段の自分の仕事を抱えながら勉強時間を確保するのは非常に大変ですが、きっちりと計画を立てて合格できるように頑張りましょう。
ウェブ解析士マスターのメリットは?
ウェブ解析士マスターはほかの「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」より上位の資格という位置づけです。
他の2つと比べてこの資格はより高度な知識と専門性を持っていることを証明することができます。
ウェブ解析士マスターになると認定講座を開催できる
ウェブ解析士マスターになることで、ウェブ解析士の認定講座を実施できるようになります。
認定講座を解説できるのはウェブ解析マスターだけとなっているため、ウェブ解析士マスターを取得することはウェブ解析について広めたい、社内で講師をしたいという人にはまさに箔がつく資格となっています。
まとめ
ウェブ解析士マスターになるには時間も費用もかかります。
しかしウェブ解析マスターになることは間違いなく「勉強すること」「知識を身に着けること」の手助けになるでしょう。
しかし実際に取得しようと思うと、561,000円の費用が掛ったり、数か月間をかけて講座の受講と試験をうける必要があるため、目指すときにはそれなりにお金も時間もかかることを覚悟してから目指しましょう。
もしウェブ解析士マスターそこまでこだわりがない場合は、ウェブマーケティングを学ぶ方法は他にもたくさんあるため、自分にあった勉強方法を選択しましょう。
この記事を書いた人
株式会社Qoox新人社員。金融やインフラの仕事を転々としながらQooxへ入社。ITやデジタルマーケティングについて毎日勉強中。