ウェブ解析士は難しい?試験の難易度、勉強時間、合格率を徹底解説
スキルアップ公開日:2024年8月28日 更新日:2024年9月2日
ウェブ解析士とはデータ分析やデジタルマーケティングの知識やスキルを習得することを目的とした資格であり、デジタルマーケティングを初めて勉強する人にとっておすすめな資格といえます。
最近ではマーケティングの分野でインターネットを使用しないということはありません。
そのため今の時代はウェブサイトの仕組みや構造を理解し、ビジネス成果をあげるためのスキルが求められています。
この資格はそういった人にとってデジタルマーケティングを学ぶ第一歩として考えられる資格になっています。
そんな「ウェブ解析士」ですが、実際に資格取得を目指す上で気になるのが
「ウェブ解析士の試験はどれほど難しいのか?」
ということだと思います。
この記事ではウェブ解析士試験の難易度や合格率、資格取得がもたらすメリット、そして試験対策に役立つアドバイスについて詳しく解説していきます。
「ウェブ解析士って難しい?」「ウェブ解析士に挑戦しよう」と考えている人の参考になれば幸いです。
目次
ウェブ解析士試験の概要と難易度
ウェブ解析士はウェブサイトやデジタルマーケティングの効果を分析し「事業が上手くいっているか」「どんな効果が得られているのか」を解析できるかどうかを認定する資格です。
この資格は初心者から上級者までの幅広いレベルに対応していて、実際の業務に役立つ知識を身につけたい人にとってはうってつけといえます。
ウェブ解析士の試験はオンライン形式で行われており、自宅などから手軽に受験することができるようになっています。
2024年度では試験内容はリニューアルされていて、最新のGoogleアナリティクス4(GA4)に関する項目も含まれており、より実務的な試験内容になっていますね。
実際の試験時間は90分、50問の選択式問題が出題されます。大体1問1分40秒のペースで解かないと解ききれないです。
試験には公式テキストや講座スライド、用語解説集の持ち込みが許可されているので、試験中に分からないことは確認することができます。
しかしすべての問題を確認していては時間が足りなくなってしまうため、事前にしっかりと準備して臨むようにしましょう。
ウェブ解析士の難易度について
最近のウェブ解析士試験の合格率はおおよそ80%から90%前後で高い合格率があり、やさしめの資格といわれていますね。
実は2022年以前は合格率40%から50%程度だったのですが、2023年からカリキュラムの変更があってからは合格率が大きくあがりました。
また、すでに実務経験がある受験者にとっては比較的合格しやすい試験といわれていますが、全くの未経験者には幅広い知識の習得が求められるため、計画的に学習していく必要があります。
試験では理論的な知識だけでなく、実践的なスキルや応用力も問われるため実務に基づいた学習が大切になってきます。
ウェブ解析士の合格率と受験者の傾向
ウェブ解析士の合格率は運営団体であるWACAの公式サイトで毎月合格者を発表しており、確認することができます。
それによると、最近のウェブ解析士試験の合格率は80%から90%となっており、かなり高い合格率のなことが分かりますね。
合格率の推移
合格率は2023年のカリキュラムの変更前と後で大きくかわっています。
変更前の合格率は大体40%から50%となっていました。変更後の試験内容では試験時間や問題数の更新、Googleアナリティクス4(GA4)の実務的な内容の出題などの変更により合格率は80%から90%と大きく合格率があがっています。
このカリキュラムの変更前は筆記試験に合格した後にレポートの提出をしないと合格できなかったのですが、いまはレポートの提出はありません。
こういった要素も合格率が変わったことに影響がありそうです、それにしても40%近くも合格率が上がるのはびっくりしますね。
受験者の傾向
ウェブ解析士を受験する人の多くは、実際にデジタルマーケティングやウェブサイト運営に関わる人がほとんどです。
実際に関わる人であれば普段の仕事などの実務的な業務経験があることで、試験内容に対する理解も深まり、勉強もスムーズに進められるとおもいます。
それとは別に、未経験者や学生の受験者も増えていて、キャリアチェンジやスキルアップを目的として受験するケースも多くなっています。
「実際には業務についていない」「業界の仕事をしたことがない」という未経験者の場合は実務に触れていないことが多いでしょう。
そんな人は基礎からしっかりと勉強することで合格を目指しましょう。
成功するためのポイント
ただ勉強をするだけではウェブ解析士になるのは難しいかもしれません。
ウェブ解析士に合格するためには、公式テキストの熟読や過去問題の反復練習だけではなく、可能であれば実際のデータを使った分析の練習などの自分でやってみる学習が効果的です。
あとは他の勉強と同じで、自分の苦手分野を見極めて重点的に勉強をしましょう。
しっかり基礎と復習をすればウェブ解析士になれます。
ウェブ解析士の資格取得のメリット
せっかく取得を目指すからには取得したときにどんな良いことがあるか気になりますよね。
ここではウェブ解析士の資格を取得することで得られるさまざまなメリットを紹介します。
特にデジタルマーケティングやウェブ解析に携わる人にとってはキャリアアップなどにもつながるメリットがあるかもしれません。
専門知識があることの証明
ウェブ解析士の資格を持っていることで、ウェブ解析に関する知識とスキルを持っていることを証明することができます。
そのため取引先や会社からの信頼が高まり、新しいプロジェクトへの参加やビジネスのチャンスをつかむきっかけになるかもしれません。
キャリアアップの機会につながる
この資格を持っているでだけで昇進や転職に有利になるのは難しいかもしれません。
しかし資格取得に向けて勉強したことを実務に生かせれば、自分自身のレベルアップにつながり結果的にキャリアップにつながる可能性が出てきます。
どんな資格でも持っているだけでは意味がないですが、資格を取るまでに得た知識や経験を日々の業務に生かしていきましょう
業界ネットワークの拡大
ウェブ解析士になることで、ウェブ解析士だけが参加できるセミナーや交流会に参加することができます。
ほかの参加者もウェブ解析士なので同業界の専門家や先輩たちとつながることができるかもしれません。
セミナーやワークショップ、交流会などを通じて得られる繋がりは、今後のキャリアや仕事でも活用できる可能性があります。
最新トレンドへのアクセス
資格取得に向けての勉強や、資格取得後も継続的に勉強を続けることで、ウェブ解析やデジタルマーケティングの最新トレンドや技術に触れることができます。
インターネットやITは日々進化しています。そういった最新の情報に触れていることで、普段の業務においても情報を活用し、効果的な仕事をすることにつながります。
収入アップの可能性
ウェブ解析士の資格取得は場合によっては収入向上にもつながるかもしれません。
働いてる会社によってはウェブ解析士の資格手当が出ることもあるかもしれません。
個人でやられている人も資格によって箔がつくことになって仕事の単価アップが期待できそうです。
自己成長と達成感
ウェブマーケティングには正解がないことが多いです。
なかなか目に見えて仕事の成果が出てこないとモチベーションも低下してきますよね。
その中で資格取得という明確な目標を達成することは、大きな自信と達成感を得ることができます。
ウェブ解析士には以上のいろいろなメリットがあります。
特にウェブ解析士だけが参加できるセミナーなどは専門的な勉強会なども受けられるため、「継続して勉強したい」「同じ業界のコミュニティに参加したい」という人には大きなメリットがあると思います。
試験対策に役立つアドバイス
ウェブ解析士試験に関わらず、試験に合格するためには学習計画を立てることが大切ですよね。
ここでは試験対策に役立ついくつかのアドバイスを紹介します。
オンラインコミュニティの活用
ウェブ解析士を目指す受験者向けのオンラインコミュニティやSNSグループに参加してみましょう。
他の受験者と情報交換ができますし、勉強しているときの悩みや疑問を共有し合うことで、新たな学習方法を知るきっかけになったりします。
他の人とお互いに切磋琢磨することでモチベーションの維持にもつながります。
認定講座や模擬試験の受験
実はウェブ解析士の資格取得に向けて、認定講座というものがあります。
有料にはなりますが実際のウェブ解析士の人が講師となって主催する、資格取得に向けた講座を受けることができます。
一人での勉強に不安がある人は受けることをおすすめします。
またウェブ解析士の認定講座を受けることで、模擬試験を受けることができます。
本番と同じ環境で自分の実力を試すことができるため本番が不安な人はぜひ受けてください。
時間配分や問題形式に慣れるだけでなく、自分の苦手な部分を客観的に把握して対策を練ることもできます。
学習ツールの利用
ウェブマーケティング向けのオンライン講座や学習ツールは数多くあるため、興味や時間があれば活用してみるのもいいと思います。
このサイトで運営するデジマナビもデジタルマーケティングに特化したオンライン学習サービスです。
ウェブ解析士の資格取得の予習としてもこのデジマナビは活用することができるため、興味があればぜひ受講してみてください。
スケジュール管理ツールの活用
学習計画を効果的に管理するために、スケジュール管理ツールやアプリを活用するのもおすすめです。
無計画に学習を始めてしまうと管理するのが大変になってしまうので、学習内容や進捗状況をしっかりと把握することが大切です。
計画的かつ継続的に勉強を進めて資格取得を目指しましょう。
実務経験を積む
もし可能であれば実際の業務を通じてウェブ解析の実務経験を積むことができれば心強いです。
実務を通じて得られる経験は試験対策にもなりますし、資格取得後のキャリアでも大きく役立ちます。
体調管理をしっかりとする
試験勉強に集中するあまり自分の体調を崩してしまっては本末転倒です。
こまめな休憩や運動、バランスの取れた食事を心がけて心身ともに健康な状態で学習をしましょう。
過度に睡眠時間を削るなども逆効果なので、無理のない計画を立てて勉強しましょう。
以上のアドバイスを参考にしていただき、ウェブ解析士試験に向けて勉強を進めてもらえればと思います。
いろいろ言いましたが勉強のしかたは人それぞれなので、自分に合った学習スタイルとペースを見つけて計画的に学習を進めていきましょう。
まとめ
ウェブ解析士の資格取得はそれだけでデジタルマーケティング分野でのキャリアアップにつながるわけではありません。
ただし、デジタルマーケティングを学ぶ、基礎的な知識や実務のテクニックを学ぶ、という点では非常におすすめです。
試験の難易度はそこまで難しいとは言われていませんが、合格するには計画的な学習が必要になります。
この記事で紹介した情報やアドバイスを参考に、自分に無理のない学習計画を立てて、試験合格に向けて一歩一歩前進していきましょう。
資格取得した後も、継続的な勉強、最新の知識やスキルを身に着けて、デジタルマーケティングの分野で活躍できる人材を目指してください。
この記事を書いた人
株式会社Qoox新人社員。金融やインフラの仕事を転々としながらQooxへ入社。ITやデジタルマーケティングについて毎日勉強中。