SEO検定1級は簡単に合格できる?難易度や合格率・最新情報を徹底調査
スキルアップ公開日:2024年10月31日 更新日:2024年10月31日
SEO検定1級は、企業内SEO担当者としての実力を示すための資格です。4級から2級までのSEOの知識を発展させた応用問題が出題され、合格率は毎年70%前後となっています。
SEO検定1級の合格を目指す場合は、効率的な勉強方法を取り入れることが必要です。当記事では、以下のことがわかります。
この記事でわかること
- SEO検定1級の合格率と難易度
- SEO検定1級を受ける前の注意点
- SEO検定1級の試験内容
最後まで見れば、SEO検定1級の難易度と受ける前の注意点がわかり、試験に向けて効率的に勉強が進められるでしょう。
目次
そもそもSEO検定とは何?
SEO検定とは、一般社団法人全日本SEO協会が主催する民間の資格試験です。
SEO検定を取得すると、検索エンジンの仕組みや順位を上げるための知識が身につき、サイトの表示順位向上を目指すスキルを証明できます。そのため、SEO対策に必要な総合力を鍛えたい人に適した資格だといえるでしょう。
SEO検定は初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、等級に応じたカリキュラムで段階的に知識を深められることも特徴です。SEO業界でのキャリアアップや、業務効率の向上を図りたい人にとって、非常に役立つ資格となります。
SEO検定については、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
SEO検定1級の目的
SEO検定1級の目的は、SEOのプロフェッショナルとして高度な知識とスキルを習得し、サイトの検索順位向上や、競合サイトとの差別化を図ることです。企業内SEO担当者としてリーダーシップを発揮するための力を養うことも目的だといえます。
全日本SEO協会が発表している、SEO検定1級のカリキュラム内容は以下のとおりです。
- 第1章:モバイルSEO
- 第2章:ローカルSEOとMEO
- 第3章:Google検索ランキングシステム
- 第4章:インデックスの促進方法
- 第5章:検索順位の復旧方法
- 第6章:生成AIを使ったSEO
- 第7章:SEOを取り巻く環境の変化とその未来
SEO検定1級では、モバイルSEOやローカルSEOの基礎から応用までを学びます。また、Googleのアルゴリズム更新に対応するための最新知識も習得できます。
SEO検定1級を取得することで、アクセス数やコンバージョン率向上のための戦略的なアプローチが可能です。さらに、ペナルティからの順位回復手法や、生成AIを使った効果的なSEO手法もカリキュラムに含まれています。
SEO検定1級の試験概要を解説
SEO検定1級の試験概要は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
受験資格 | 学歴・職歴・年齢・国籍等に制限なし |
出題される範囲 | SEO検定1級公式テキストの全章・全ページ |
合格の基準 | 得点率80%以上 |
出題の形式 | 選択式問題:80問 |
時間制限 | 60分 |
試験形態 | 解答をマークシートに記入 |
試験会場 | 東京・横浜・大阪・神戸・名古屋・京都・福岡・広島・仙台・札幌・新潟・那覇の指定会場 |
受験費用 | 8,000円(税別)/1回 |
実施回数 | 毎年1~12回(試験会場により異なる) |
持ち物 | 受験番号・身分証明書・鉛筆・消しゴム |
合否の結果発表 | 試験日から14日以内に郵送で通知 |
認定書の交付 | 認定証の発行料金・送付料金は無料 |
SEO検定1級の出題範囲はSEO検定1級公式テキストに掲載されている内容です。試験形態はマークシート方式で、全80問を60分間で解く必要があります。
SEO検定1級の場合、全80問のうち64問(80%)を正答すると合格となります。
番外編】いきなり1級を受験しても合格できる?
いきなりSEO検定1級を受験しても合格できるのか気になる人は、以下の口コミをご覧ください。
SEO検定1級に見事、、、落ちました
合格率を下げたので申し訳ない
今回、過去問から出題される数が少なくて、見かけない問題多いなー
さすが1級、難しいと思っていたけど
どうも8月にテキストが更新されていたみたいだ
次の試験に向けてテキスト購入して再チャレンジ予定
引用元:X
やはりSEO検定1級は簡単に取得できない資格だということがわかります。この受験者は古いバージョンの公式テキストだけ確認したことが落ちた原因だと分析しています。
また、SEO検定1級は4級から2級までの知識を習得したうえで問題が出題されるため、いきなり1級を受験するのは難しいといえるでしょう。
SEOに関して深い知識がある、企業のSEO担当者などであればいきなり1級を受けても取得できる可能性はあるため、積極的にチャレンジしてみてください。
SEO検定1級の難易度を合格率から解説
SEO検定1級の難易度と合格率は以下のとおりです。
年度 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 全級平均 |
2023年 | 64% | 69% | 70% | 69% | 68% |
2022年 | 65% | 68% | 71% | 72% | 69% |
2021年 | 70% | 63% | 68% | 81% | 70% |
2020年 | 77% | 87% | 77% | 89% | 81% |
2019年 | 81% | 84% | 78% | 86% | 82% |
2018年 | 89% | 84% | 73% | 79% | 79% |
2017年 | 87% | 86% | 91% | 89% | 89% |
引用元:全日本SEO協会
上記の表を確認すると、4級から1級までの合格率は年々下がっており、一年ごとに難易度は高くなっていることがわかります。
また、2023年度の結果を見ると、SEO検定1級に落ちている人は、2〜3人に一人の割合ということがわかりました。SEO検定1級とSEO検定2級の合格率の差は5%です。
SEO検定1級は、4級から2級までのSEOの知識を発展させた応用問題が出題されるため、等級ごとの知識も習得しておく必要があるといえるでしょう。
SEO検定1級の過去問はどれ?テキストを紹介
SEO検定1級の過去問は、全日本SEO協会が販売している以下の書籍から確認できます。
- 公式テキスト
- 公式問題集
SEO検定1級の問題は公式テキストに掲載されている内容から出題されるため、基本的に公式テキストの内容を見直すことが重要です。また、公式問題集もあわせて確認することで、試験の出題傾向が掴めます。
公式テキストと公式問題集は、どちらも紙書籍と電子書籍の2タイプに対応しています。受験者が勉強しやすい書籍タイプが選べることも特徴です。
ただし、SEO検定1級の問題は、試験日によって出題範囲が異なるため注意が必要です。
項目 | 期間 | 出題範囲 |
試験日 | 2024年12月まで |
「SEO検定1級公式テキスト2022・2023年版」の全章・全ページ 「SEO検定1級公式テキスト2025・2026年版」の全章・全ページ (上記2つのテキスト内で共通して解説されている部分が出題される) |
2025年1月から | 「SEO検定1級公式テキスト2025・2026年版」の全章・全ページ |
2024年12月までの試験では、公式テキストの「2022・2023年版」と「2025・2026年版」の中で共通して解説されている部分が出題されます。2025年1月以降は「2025・2026年版」の内容が出題されます。
試験日によって出題範囲が異なるため、公式テキストと公式問題集の選び方に気をつけてください。
SEO検定1級を受ける前に!注意点を3つの紹介
SEO検定1級を受ける前に知っておくべき注意点は以下の3つです。
- 業務で使うことを前提に勉強する
- 定期的にSEO検定の情報が更新されていないかチェックする
- 試験内容を事前に確認する
SEO検定1級を受ける前の注意点を把握することで勉強方法を効率化できます。ここでは、SEO検定1級の受験を検討している人に向けて、注意点を詳しく解説します。
最後まで見れば、SEO検定1級を受ける前に知るべきことがわかり、合格率を高められるでしょう。
業務で使うことを前提に勉強する
SEO検定1級の勉強方法としては、業務で使うことを前提に学習してください。「実際に自分の運用しているメディアではどう使うべきか」などを考えながら行うと知識が身につくスピードが上がります。
SEO検定1級では、検索エンジンの仕組みやモバイルSEO、ローカルSEOなど多岐にわたる分野が出題されます。また、検索順位を上げるための最新技術やGoogleアップデートへの対応方法も学べるため、知識がそのまま実務に役立ちやすく、SEO施策の効率化にもつながります。
SEO検定1級の学習では、即活用できるよう自身の業務に関連する分野を意識しながら取り組むことが重要です。
定期的にSEO検定の情報が更新されていないかチェックする
SEO検定1級を受ける前に、SEO検定の情報が更新されていないかチェックしましょう。
SEO検定は検索エンジンやSEOの技術変化に合わせて定期的に見直しが行われています。特に、GoogleのアルゴリズムやモバイルSEO、ローカルSEOなど、最新の技術や対策手法は変動しやすく、試験対策にも反映されています。
そのため、SEO検定1級の受験を検討している場合には、最新のカリキュラムや試験内容が更新されていないか、全日本SEO協会のアナウンスを定期的にチェックすることが大切です。
SEOは最新のトレンドやアルゴリズムの変化に影響されやすいため、情報をアップデートする習慣をつけることも効率的な勉強方法の一つです。
試験内容を事前に確認する
SEO検定1級を受験する際には、試験内容を事前に確認しておくことが重要です。
SEO検定1級では、SEOに関する知識を7つのテーマ(7章)に分けています。各章を確認して、自分が不得意とする部分を重点的に見直してください。
また、試験内容は頻繁に見直されており、最新のSEOトレンドが取り入れられるため、公式サイトでの最新情報の確認が欠かせません。試験の1ヵ月ほど前から確認し、どの分野が自分に足りていないのかをチェックしましょう。
このように、試験内容を十分に理解することで、SEO検定1級の対策が立てやすくなり、実務でも応用できるスキルを効率的に習得できるでしょう。
次の見出しからは、SEO検定1級の詳細な試験内容を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
SEO検定1級の試験内容
全国SEO協会が発表している、SEO検定1級の試験内容は以下のとおりです。
- 第1章:モバイルSEO
- 第2章:ローカルSEOとMEO
- 第3章:Google検索ランキングシステム
- 第4章:インデックスの促進方法
- 第5章:検索順位の復旧方法
- 第6章:生成AIを使ったSEO
- 第7章:SEOを取り巻く環境の変化とその未来
SEO検定1級では、スマートフォンの普及によって影響を受けたモバイルSEOについて問われます。また、Googleの検索順位の判定基準や検索順位が落ちる原因についても覚えておくことが重要です。
さらに「SEO検定1級公式テキスト2025・2026年版」からは【第6章:生成AIを使ったSEO】と【第7章:SEOを取り巻く環境の変化とその未来】が詳しく解説されています。生成AIをSEOに反映させる点についての見解が述べられており、SEOトレンドとして知っておく必要があります。
特に、2025年1月以降の試験では「SEO検定1級公式テキスト2025・2026年版」の内容が出題されるため、試験内容に注意して勉強しましょう。
SEO検定1級に関するよくある質問
SEO検定1級に関するよくある質問は以下の2つです。
- SEO検定1級の試験日や日程は?
- SEO検定は意味がないと言われる理由とは?
SEO検定1級に関して疑問を抱える人は多いでしょう。ここでは、よく疑問に思っている質問と回答を詳しく解説します。
最後まで見れば、SEO検定1級に関する疑問が解決でき、スッキリした状態で勉強に取り掛かれるでしょう。
SEO検定1級の試験日や日程は?
SEO検定1級の試験日や日程は試験会場により異なります。会場ごとの試験日は以下のとおりです。
会場 | 試験日・日程 |
東京 | 月に1回(日曜日) |
横浜 | 2月(日曜日) |
大阪 | 3月・7月・11月(日曜日) |
神戸 | 4月・10月(日曜日) |
名古屋 | 3月・7月・11月(日曜日) |
京都 | 5月・12月(日曜日) |
福岡 | 5月・11月(日曜日) |
広島 | 6月・12月(日曜日) |
仙台 | 4月・10月(日曜日) |
札幌 | 4月・10月(日曜日) |
新潟 | 4月・10月(日曜日) |
那覇 | 6月(日曜日) |
東京会場では毎月1回のペースでSEO検定が開催されており、自分の都合に合わせて申し込みが可能です。その他の地域では、開催月が決まっているため、申込み日について注意する必要があります。
試験日や日程は都道府県ごとで異なります。詳しい試験日や日程は公式サイトをご覧ください。
EO検定は意味がないと言われる理由とは?
SEO検定は意味がないと言われる理由は、検定で得た知識だけでは業務で結果を出せないからです。また、資格を取っても案件獲得・雇用につながるとは限らないことも意味がない理由として挙げられます。
SEO検定は意味がないと言われる理由については、以下の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。
まとめ:SEO検定1級は勉強すれば取れる可能性が高い資格!
SEO検定1級は、計画的な学習を通じて取得可能な資格です。
SEOの最新技術や実務に役立つ知識を体系的に学べるため、サイト運営やキャリアアップに大いに役立つメリットがあります。合格率は毎年70%前後となっており、コツコツと勉強することで合格できると考えられる資格です。
ただし、SEO検定1級は出題内容が頻繁に更新されます。最新の出題範囲や試験内容を公式サイト・公式テキスト・公式問題集で確認し、継続的に学習することが必要です。
準備を整えてSEO検定1級の資格を取得し、知識とスキルの証明に役立てましょう。