SEO検定の難易度は?各級の内容、合格までの勉強時間を解説!
スキルアップ公開日:2024年9月9日 更新日:2024年9月11日
SEO検定はSEOの知識やスキルを持っていることを証明し、また体系的に学ぶことができる資格です。
1級から4級まで段階別に分かれており、これからSEOを一から学ぼうとしている人はもちろん、すでに実務に付いている人もより知識を高めたり、自分の知識を証明することができる資格になっています。
このSEO検定を受けることを考えている人は
「SEO検定ってどのくらい難しい?」
ということが気になりますよね。
今回はSEO検定の難易度、合格率、各級の試験範囲などを詳しく解説していきまので、これからSEO検定を受けようと考えている人の参考になればと思います。
そもそもSEO検定がどんな資格なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
目次
SEO検定の合格率と受験者の傾向
SEO検定の合格率は運営団体である一般社団法人全日本SEO協会の公式サイトで確認することができます。
それを確認するとSEO検定の合格率は70%から80%となっており、合格率は高くなっていることが分かります。
合格率の推移
SEO検定の合格率は全体的に高い傾向が続いていますが、2021年から少し合格率が下がっています。
2020年まで1級から4級の合格率の平均が80%に近い数字でしたが、2021年以降は70%前後と10%も合格率がさがっています。
下がったといっても70%程度はあるため、そこまで難易度の高い資格ではないですが、油断はせずにしっかりと試験対策をしましょう。
受験者の傾向
SEO検定は受験資格はなく、誰でも受けられる資格です。
1級や2級ではより実践的な内容も含まれているため、自分でウェブサイトや個人ブログを運用している個人、会社に務めて自社のウェブサイトを担当している人、フリーランスでウェブマーケティングやSEO対策をしている人など様々な人が受験をしています。
4級などはSEOに触れたことがない人でも基礎からSEOを学ぶことができる資格のため、未経験者や学生の人が自信のキャリアチェンジやスキルアップを目的として受験される人もいます。
「これからSEOの勉強をしたい」「業界の仕事をほとんどしたことがない」という未経験者の場合は基礎からしっかりと勉強できるよう4級、3級からの合格を目指しましょう。
SEO検定の試験概要
SEO検定の試験は毎年実施されており、受験資格はないため誰でも受けることができます。
- 試験時間:60分
- 問題数:80問
- 問題形式:選択式
- 合格基準:得点率80%以上
以上が試験の概要になります。
合格基準の得点率80%というのは、問題数80問に対して64問以上正答すれば合格となります。
また試験時間については60分で80問解答するので、1問につき45秒で解答する必要があります。
試験会場は東京、横浜、大阪、神戸、名古屋、京都、福岡、広島、仙台、札幌、新潟、那覇の12会場で行われており、東京のみ毎月1回行われています。
自分が受けたい会場はどこになるのか、その会場の試験日程はいつなのかを確認してスケジュールを立てるようにしましょう。
SEO検定各級のカリキュラム
SEO検定は1級から4級まで受験者のレベルに合わせてカリキュラムが分けられています。
4級ではSEO初心者のために「webの仕組み、検索エンジンの仕組み」といった基本から、1級では「モバイルSEO、検索順位の復旧方法」などのよりレベル高く、実践的なカリキュラムになっています。
SEO検定4級のカリキュラム
第1章 Webと検索エンジンの仕組み
「WWWの仕組み」「Webサイトの仕組み」「検索エンジンの歴史」
第2章 Googleの特徴
「Googleの技術的特徴」「Googleのビジョン」
第3章 SEOの意義と情報源
「SEOの意義」「SEO技術の情報源」
第4章 企画・人気要素
「SEO技術の3大要素」「キーワード調査」「サイトテーマ」
第5章 内部要素
「技術要因」「コンテンツ要因」
第6章 外部要素
「被リンク元の数と質」「ソーシャルメディアからの流入」「サイテーション」
SEO検定3級のカリキュラム
第1章 検索キーワードの需要調査
「SEO 技術の3大要素」「検索キーワードの需要を調べる」「Google キーワードプランナー」「Google 検索キーワード予測」「その他デジタルツール」「アナログツール」
第 2 章 検索キーワードのパターンと目標設定
「成約率の高いキーワード」「訪問者数を増やすキーワード」「シングルキーワード」「複合キーワード」「長文検索」「キーワードのバリエーション」「目標キーワードの設定」「大目標=ビッグキーワード」「中目標=ミドルキーワード」「小目標=スモールキーワード」
第 3 章 上位表示するページ構造
「内部要素の技術要因」「3大エリアにおけるキーワードの書き方」「ページテーマの絞り込み」「検索意図を満たす」「キーワード分布」「キーワード出現頻度」「通常ページと一覧ページ」「ページ内の文字数」「正味有効テキストをGoogle は評価する」「文章構造を示すタグ」「キーワードを強めるタグ」
第 4 章 上位表示するサイト内リンク構造
「上位表示と成約率アップを目指すレイアウト」「モバイルサイトのサイト内リンク」
第 5 章 上位表示するサイト内リンク構造
「ドメイン構造」「論理構造」「網羅率」「インデックス状況の確認」「サーチコンソール」「表示速度の高速化」「インデックスの改善方法」「インデックスするページのコントロール」
第 6 章 構造化データ
「構造化データの活用」「構造化マークアップの種類」「構造化マークアップの実装」
SEO検定2級のカリキュラム
第1章 コンテンツ資産の構築
「内部要素のコンテンツ要因」「Web コンテンツの種類」「ユーザーの種類と提供するコンテンツ」「ドメイン内ブログと外部ブログ」「オウンドメディア」
「コンテンツマグネット」
第 2 章 外部リンク対策
「リンク対策の必要性」「被リンク元の数と質」「被リンク元の獲得方法」「被リンク元の調査方法」
第 3 章 トラフィック要因の重要性
「トラフィックとは?」「Googleのトラフィック認識方法」「検索結果上位表示集団の特徴」「トラフィック獲得の施策」
第 4 章 ソーシャルメディア対策
「ソーシャルメディアの重要性」「SEO に役立つソーシャルメディアの種類」「誰にどのような情報を発信するのか?」「ドメイン内ブログとソーシャルメディア」「情報拡散を促す方策」
第 5 章 アクセス解析と競合調査
「アクセス解析ツール」「競合調査ツール」「ツールで注目すべき5つの指標」「流入経路」「流入キーワード」「サイト滞在時間」「人気ページ」「ユーザー環境」
SEO検定1級のカリキュラム
第1章 モバイルSEO
「モバイルフレンドリーアップデート」「モバイル版Googleの特性」「Webサイトのモバイル対応方法」「Webデザインのモバイル対応」「モバイルユーザーが好むコンテンツ」「モバイル対応サイトのトラフィック対策」
第2章 ASOとアプリマーケティング
「モバイル集客の意味」「モバイルユーザーとの接触方法」「即戦力になる集客アプリ」「独自アプリの企画・開発方法」「低コストまたは無料でアプリ開発をする方法」「ASO:アプリストアのSEO対策」
第3章 ローカルSEO
「ヴェニスアップデートとは?」「キーワードの地域性」「MEO:Googleマップの上位表示対策」「ローカルSEOの内部対策」「ローカルSEOの外部対策」「全国で上位表示するためのナショナルSEO」
第4章 Googleアップデート
「絶えず改善される検索アルゴリズム」「パンダアップデートの意味」「パンダアップデートに耐えるコンテンツ」「ペンギンアップデートの意味」「ペンギンアップデートに耐えるSEO」「その他のGoogleアップデート」
第5章 検索順位の復旧方法
「検索順位が落ちる原因」「検索順位の復旧方法」「検索順位復旧の効果的な手順」「自社に不利な情報をGoogleに削除してもらう方法」「SEO担当者の倫理基準」
第6章 SEOの未来
「比較・ランキングサイトとユーザーの利便性」「人工知能の実装」「マルチデバイス時代」「検索エンジンの多様化」
どの級のカリキュラムもかなり細かく分けられています。
どの級を受けるか迷っている人は各級の項目をよく確認して、自分のレベルにあった級を受験するようにしましょう。
SEO検定の勉強時間
SEO検定は合格率も高い比較的簡単な試験になっています。
そのため勉強時間もそこまでかからずに合格が目指せる資格になっています。
各級の勉強時間の目安を紹介するため、自分の学習スケジュールを立てる参考にしてください。
SEO検定4級の勉強時間
4級は初心者向けの級になっており、内容も範囲も簡単なものになっています。
勉強時間は6~12時間程度で合格を目指せます。
公式テキストや公式問題集をしっかり読み込んで合格を目指しましょう。
SEO検定3級の勉強時間
3級ではSEOで特に重要になるキーワード、サイトの内部構造について学ぶ内容になっています。
4級で習得する知識は前提になってきますが、それでも簡単な内容になっています。
勉強時間は10~16時間程度で合格を目指せます。
SEO検定2級の勉強時間
2級では質の高いコンテンツの作成、SEO効果の高い被リンクの獲得についてなどを学ぶ内容になっています。
内容としては中級者向けですので、しっかりと公式問題集を解いて勉強するようにしましょう。
勉強時間は15~20時間程度で合格を目指せます。
SEO検定1級の勉強時間
1級はモバイルSEO、ローカルSEO、検索順位の復旧方法についてなどを学ぶ内容になっています。
一番上位の資格ということもあり、内容は上級者向けになっています。
勉強時間は18~24時間程度で合格を目指せます。
SEO検定各級の合格率
過去5年間、各級それぞれの合格率を確認してみると
SEO検定4級の合格率
- 2019年 86%
- 2020年 89%
- 2021年 81%
- 2022年 72%
- 2023年 69%
SEO検定3級の合格率
- 2019年 78%
- 2020年 77%
- 2021年 68%
- 2022年 71%
- 2023年 70%
SEO検定2級の合格率
- 2019年 84%
- 2020年 87%
- 2021年 63%
- 2022年 68%
- 2023年 69%
SEO検定1級の合格率
- 2019年 81%
- 2020年 77%
- 2021年 70%
- 2022年 65%
- 2023年 64%
以上のようになっています。
どの級も合格率は高めになっていますが、3級、4級に比べると1級、2級の方が合格率は低くなっています。
上の級になるほど試験も難しくなるため、しっかりと勉強をして試験に臨みましょう。
まとめ
SEO検定は1級から4級まで分かれており、SEOをこれから学ぶ初心者からすでに実務をこなしている経験者まで幅広く対応しています。
自分がどの級を受けるべきなのかはカリキュラムや合格率を参考に選択して下さい。
また勉強時間の目安も級によって変わってくるためこの記事を参考に、無理のない勉強スケジュールを立てて合格を目指してください。
この記事を書いた人
株式会社Qoox新人社員。金融やインフラの仕事を転々としながらQooxへ入社。ITやデジタルマーケティングについて毎日勉強中。