デジタルマーケティング用語100選!どれだけ知ってる?
コラム公開日:2024年9月4日 更新日:2024年9月10日
デジタルマーケティング業界では様々な専門用語が使われます。
その中で「なんだその単語?」と思う機会が多々あります。
デジタルマーケティングは日々新しい技術を取り入れ、進化をし続けているため、どんどん新しい用語が生まれていきます。
今回はそんな方のために、古くから使われている用語から新しい用語まで、合計100個の用語を用意しました。
ぜひ自分はどれくらい知っているかをテストしてみてください。
目次
- マーケティング用語25個
- デジタルマーケティング用語50個
- アトリビューション
- DDA
- CRM
- MA
- SFA
- CMS
- SEO
- MEO
- ASO
- コンテンツマーケティング
- オウンドメディア
- Google Business Profile
- Google My Business
- Google Merchant Center
- Search Console
- UI
- UX
- GA4
- Cookie
- ITP
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- インフィード広告
- インストリーム広告
- アウトストリーム広告
- アフィリエイト広告
- インフルエンサーマーケティング
- リターゲティング・リマーケティング
- アドワーズ
- ASP
- ATT
- IDFA
- AAID(GAID・ADID)
- ディープリンク
- ディファードディープリンク
- SDK
- リエンゲージメント広告
- リワード広告
- CTA
- LP
- LPO
- EFO
- ナビゲーションクエリ
- UGC
- 計測タグ
- トラッキング
- タグマネージャー
- GCP
- BigQuery
- BI
- マーケティング指標
- まとめ
マーケティング用語25個
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーは、顧客が製品やサービスに出会い、興味を持ち、購入に至るまでの一連の接触ポイントを時系列で描いたプロセス図のことです。
カスタマージャーニーマップを作ることで、各ステージでユーザーがどのような行動を取り、どんな感情を抱くかを、チーム全員で共有することができます。
一方で、後述のバタフライサーキットなどの概念でも表されるように、消費者行動が複雑化していることから、カスタマージャーニーの重要性は近年下がりつつあります。
ペルソナ
ペルソナは、ターゲットとなる顧客層を代表する架空の人物像で、詳細なプロファイルに基づいて描かれます。
ペルソナを作成する際は、年齢、職業、趣味、価値観、購買行動など、さまざまな属性を持たせます。
マーケティング活動で悩んだ際などに、このペルソナを確認することで、マーケティング活動に一貫性を持たせることができます。
AIDMA
AIDMAは、消費者の購買行動を示す伝統的なマーケティングモデルの1つです。
AIDMAは以下の5段階で構成されています。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
AIDMAモデルは、消費者の心理的な動きを理解するための枠組みとして、TVCMなどのマウスプロモーションで多く活用されています。
AISAS
AISASは2005年に電通が提唱した、デジタル時代に適したマーケティングモデルであり、以下の5段階で構成されています。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Action(行動)
- Share(共有)
バタフライサーキット
バタフライサーキットは、消費者が購入を決定する過程で、複数の情報源やメディアを行き来する様子を表現する概念です。
バタフライサーキットは、従来のAIDMAやAISASなどで表現されるような直線的な購買プロセスではなく、複雑で多面的な動きを示しており、近年のマーケティングにおいてその影響力が増しています。
バタフライサーキットに関しては以下の記事で詳しくまとめています。
3C分析
3C分析は、マーケティング戦略を立案する際に重要なフレームワークであり、以下の3つの要素を分析します。
- Company(自社): 自社の強みや弱みを把握し、競争優位性を明確化
- Customer(顧客): ターゲット市場や顧客ニーズを理解
- Competitor(競合): 競合他社の動向や市場での位置付けを分析
れらの要素を総合的に分析することで、最適な戦略を構築しやすくなります。
4P分析
4P分析は、製品やサービスのマーケティング戦略を策定する際に用いられるフレームワークであり、以下の4つの要素を分析します。
- Product(製品): 製品やサービスそのものの特性や魅力を分析
- Price(価格): 市場での価格設定や収益性を検討
- Place(流通): 製品やサービスがどのように流通されるかを検討
- Promotion(プロモーション): 製品やサービスをどのように訴求するかを分析
4P分析は、自社商品におけるマーケティング要素を、より深堀って分析・理解するために用いられます。
SWOT分析
SWOT分析は、企業や製品の戦略を策定するために内部と外部の環境を分析するフレームワークで、以下の4つの要素で構成されます。
- Strengths(強み): 企業や製品の内部的な強みを特定
- Weaknesses(弱み): 内部的な課題や改善点を把握
- Opportunities(機会): 市場や外部環境におけるチャンスを識別
- Threats(脅威): 外部からのリスクや競争の圧力を評価
SWOT分析は、市場環境を踏まえた戦略策定の基礎として広く活用されており、企業の競争力を高めるための分析方法です。
ターゲティング
ターゲティングは、マーケティング活動において、特定の顧客層や市場セグメントを狙い撃ちすることです。
顧客層のニーズや特徴を詳細に分析し、そのセグメントに対して最適なメッセージや製品を提供することを目的としています。
ターゲティングは、限られたコストやリソースを効率的に活用し、マーケティング効果を最大化するための重要な要素の1つです。
エンゲージメント
エンゲージメントは、ユーザーがブランドや製品・サービス、またはそれらから発信される情報に対して行う「関与」を指します。
具体的には、SNSやオンラインコミュニティ、Google Mapなどでのコメント、シェア、いいね、レビューなどです。
エンゲージメントが増えるということは、ユーザーの関与度・好意度の高まりを示しているのと同時に、新たなユーザーの獲得に繋がります。
リード
リードは、企業の製品やサービスに関心を示している潜在顧客を指します。
リードには、Webサイトへの訪問者、問い合わせを行った見込み顧客、セミナーや展示会で名刺を交換した参加者などが含まれます。
リードを適切に管理し、育成していくことで、最終的な購買行動に繋げることができます。
リードジェネレーション(リードを作ること)は、マーケティング活動の成果を測る上で重要な要素の1つです。
MQL
MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング活動を通じて集めたリードのうち、購買意欲が高いと判断されたリードを指します。
MQLは、Webサイトへのアクセス頻度、ダウンロードした資料の数、メールの開封率などを基にスコアリングされます。
MQLは、マーケティングチームが営業チームに引き渡す前段階のリードとして、リードナーチャリングの対象となります。
SQL(Sales Qualified Lead)
SQL(Sales Qualified Lead)は、MQL(Marketing Qualified Lead)からさらに進展し、営業チームに引き渡された後、具体的な商談や契約の可能性が高いと判断されたリードを指します。
SQLは、営業チームが商談に進めるための準備が整ったリードであり、最終的に成約に結びつけるための重点的なアプローチが求められます。
SQLは、企業の売上成長を支える重要なステージです。
ナーチャリング
ナーチャリングは、見込み顧客(リード)を育成し、購買意欲を高めるためのマーケティング活動を指します。
ナーチャリングでは、メールマーケティング、コンテンツ配信、イベント招待などを通じて、リードに対して継続的なコミュニケーションを行います。
ナーチャリングの目的は、リードをMQL、そしてSQLへと成長させ、最終的に成約に繋げることです。
特に、BtoBマーケティングにおいて特に役立つ手法とされています。
チャネル
チャネルは、製品やサービスを顧客に届けるための手段や経路を指します。
チャネルには、オンラインとオフラインがあり、Webサイト、SNS、メール、店舗、代理店・パートナー企業なども含まれます。
マーケティングでは、複数のチャネルを組み合わせて、顧客との接触機会を最大化するマルチチャネル戦略や、すべてのチャネルで一貫した顧客体験を提供するオムニチャネル戦略が用いられます。
チャネルの選定と管理は、マーケティング戦略を構築する上で重要な要素の1つです。
マーケティングファネル
マーケティングファネルは、顧客が製品やサービスに出会い、購入に至るまでの段階を示すものです。
ファネル(漏斗)という名前が示すように、顧客はまず広い関心層に位置し、段階を経るごとに興味のある顧客が絞り込まれていきます。
ファネルの例として、以下のような段階があります。
- 認知
- 興味
- 検討
- 購入
- リピート
この各段階で適切な施策を実施することで、マーケティングの成果を高めることができます。
ブランディング
企業や製品、サービスの個性や価値観を顧客に伝え、他社との差別化を図ることがブランディングです。
ロゴやキャッチコピー、広告のメッセージだけでなく、製品の品質や顧客体験も含めて、全体的なブランドのイメージを構築します。
ブランディングに成功すると、顧客のエンゲージメントが高まり、長期的なファンを育てることができます。
持続的な成長を目指す企業にとって、欠かせない要素の一つです。
ステルスマーケティング
ステルスマーケティングは、広告であることを消費者に気づかれないように宣伝を行う手法です。
ブログやSNSの投稿、口コミなどで、第三者を装って商品やサービスを紹介するケースが代表的です。
この手法は、一見自然な形で情報が拡散されるため、消費者に影響を与えやすい一方で、消費者を騙す行為に繋がるリスクがあります。
そのため2023年10月から、消費者庁はステルスマーケティングは景品表示法(景表法)違反と定めました。
これにより、インフルエンサーマーケティングにおいては、いわゆる「案件」のコンテンツであることを分かりやすく表示する義務が事業者に課せられました。
アップセル
アップセルは、既存のユーザーに対して、より高額な商品やサービスを提案し、1ユーザーあたりの売上を増やす手法です。
例えば、基本プランを利用しているユーザーにプレミアムプランを勧める、追加機能をオプションで提供するなどです。
アップセルは、ユーザーにより充実した体験を提供しつつ、企業の収益向上にも貢献するための収益改善策の1つです。
クロスセル
クロスセルは、既存のユーザーに対して関連する商品やサービスを提案し、同時購入を促進する手法です。
たとえば、スマートフォンを購入したユーザーに対してケースやポータブル充電器を提案するなどです。
クロスセルは、ユーザーのニーズに応じた提案を行うことで、顧客満足度を高めるだけでなく、購入額を増やすことができる効果的なアプローチの1つです。
プレスリリース
プレスリリースは、企業が新製品やサービス、重要なニュースを発表するために、メディア向けに提供する文書のことです。
企業の広報活動において、プレスリリースは製品の認知度を高め、メディアやユーザーに注目してもらうための重要な手段の1つです。
またしっかりとサイトへのリンク方法を提示することで、SEOにおける被リンク対策にもなります。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、特定の課題や業界トレンドに対して企業が提供する解決策や見解をまとめた資料のことです。
ユーザーにとって有益な情報を提供することで、企業の信頼性を高め、リードを獲得することが目的とされています。
特にBtoBマーケティングで、リードナーチャリングや教育的コンテンツとして活用されます。
PMF
PMF(Product-market fit)は、製品やサービスが市場のニーズに適合し、ユーザーに支持されている状態を指します。
PMFが達成されると、製品がユーザーに自然に受け入れられ、口コミやリピート購入が増加します。
スタートアップ企業にとっては、この状態を早期に達成することが事業の成長を大きく左右するため、重要なマイルストーンとされています。
ノーススターメトリック
ノーススターメトリックは、企業やプロジェクトが最も重視する指標であり、成功の指針となるものです。
この指標は、組織全体が目指すべき長期的な目標を示し、ユーザーの満足度や事業の成長に直接関与する指標が選ばれます。
企業が戦略を調整しながら成長を図る際に、この指標が重要な判断基準となります。
MVP
MVP(Minimum Viable Product)は、最小限の機能を備えた製品やサービスを早期に市場に投入し、ユーザーからのフィードバックを受けて改善を繰り返す手法です。
MVPの目的は、開発コストを抑えつつ、市場の反応を確認しながら製品を改良することで、リスクを最小限に抑えることにあります。
このアプローチは、スタートアップ企業にとって迅速な製品・サービス開発とPMFを実現するために有効な方法です。
デジタルマーケティング用語50個
アトリビューション
アトリビューションは、ユーザーが製品やサービスを購入・利用するまでに至る過程で、どのマーケティング施策が成果に寄与したかを分析する手法です。
アトリビューション分析を行うことで、複数の広告やチャネルが連携してコンバージョンに繋がった際、どの施策がどれだけ効果的だったかを評価することができます。
一方でユーザー行動の複雑化によって、「アトリビューションの評価をどのように行うべきか」の答えを出すことは難しく、非常に難易度の高い分析手法といえます。
DDA
DDA(Data Driven Attribution)は、様々なデータを基にして、ユーザーの行動履歴やタッチポイントの貢献度を分析するアトリビューション手法です。
従来の「ラストクリック」「ラストセッション」などの手法では見落とされがちな初期段階の影響や中間ステップの重要性を定量的に把握し、広告や施策のパフォーマンスをより正確に測定します。
Google広告ではこのDDAモデルを簡単に実装することができます。
CRM
CRM(Customer Relationship Management)は、企業がユーザーとの関係を管理・強化するためのツールのことを指します。
CRMを導入・活用することで、ユーザーの購買履歴やコミュニケーション履歴を一元管理し、個別対応やパーソナライズされたサービスやユーザー体験を提供します。
CRMは、アップセル・クロスセル・ナーチャリングなどを行う上で欠かせないツールの1つです。
MA
MA(Marketing Automation)は、マーケティング活動を自動化するためのツールやプロセスを指します。
多くのMAツールはCRMと一体型になっていることが多く、CRM内のデータを活用してメールキャンペーン、SNS投稿、リードナーチャリングなどを自動化し、マーケティングの効率化と効果改善を目指すことができます。
SFA
SFA(Sales Force Automation)は、営業活動を効率化するためのツールやシステムであり、営業プロセスを自動化・可視化することができます。
また多くのSFAではデジタルマーケティング上で獲得できたリードを連携することができるため、マーケターとしてもどのようなリードが商談につながったかを分析することが可能です。
SFAは、営業の生産性を向上、売上拡大に寄与するだけでなく、マーケターにとっても欠かせないツールの1つです。
CMS
CMS(Content Management System)は、ウェブサイトやブログのコンテンツを管理・編集するためのシステムです。
プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で記事や画像の追加・編集ができるため、多くの企業や個人がウェブサイト運営で活用されています。
代表的なCMSには、以下のようなものがあります。
- Wordpress
- Joomla
- Wix
- Drupal
- Shopify
CMSを活用することで、迅速なコンテンツ更新が可能になり、ウェブサイトの管理が効率化されます。
SEO
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジンでウェブサイトが上位に表示されるように最適化する手法です。
SEOには、キーワードの選定、内部リンクの強化、コンテンツの質の向上など、さまざまな施策が含まれます。
SEOの目的は、検索結果での露出を高め、オーガニックなトラフィックを増加させることであるため、広告などと違い長期的な成長には欠かせない施策です。
MEO
MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップでの検索結果を最適化する手法です。
主に店舗や地域ビジネスが対象で、検索ユーザーに対して店舗の位置情報やレビュー、営業時間を効果的にアピールすることが目的です。
MEOにより、近隣のユーザーからの店舗訪問や問い合わせの増加が期待できるため、レストランや美容室など地域に根差したビジネスでは有効な施策です。
ASO
ASO(App Store Optimization)は、アプリストア内でのアプリの検索結果を最適化し、インストール数を増やすための手法です。
アプリ名やキーワードの選定、レビュー管理、アプリの説明文やスクリーンショットの最適化などが含まれます。
アプリストアの上位に表示することができれば、そのアプリを知らない人からのダウンロードも期待できるため、ASOは新規ユーザーの獲得のためには欠かせない施策の1つです。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益なコンテンツを数多く提供し、最終的に製品やサービスの購買に繋げるマーケティング手法です。
ブログ記事、動画、インフォグラフィックスなど、多様な形式でコンテンツを作成し、ユーザーの問題解決や知識提供を目的としています。
コンテンツマーケティングは、主にSEOの一環として行われることが多く、SNSなどと組み合わせることで、より高い成果が期待できます。
オウンドメディア
オウンドメディアは、企業やブランドが自社で所有・運営するメディアのことを指します。
ウェブサイト、ブログ、SNSなどが含まれ、コンテンツの内容や発信タイミングを自社でコントロールできるのが特徴です。
オウンドメディアは主に、SEO・コンテンツマーケティングの1つの手段として用いられますが、その際のKPI設定には注意しなければなりません。
Google Business Profile
Google Business Profileは、企業や店舗がGoogle上で提供する情報を管理する無料のツールです。
営業時間、場所、写真、レビューなどの情報をGoogle検索やGoogleマップ上で表示し、ユーザーに直接アピールできます。
MEO(ローカルSEO)の強化に役立ち、特に地域密着型のビジネスにとってはユーザーの来店や問い合わせを増やすための重要なツールです。
Google My Business
Google My Businessは、Google Business Profileに名称が変更される前のサービス名です。
基本的な機能はGoogle Business Profileと同様で、ビジネスオーナーが店舗情報を管理し、Googleマップや検索結果に表示させることで、ユーザーが店舗にアクセスしやすくすることを目的としています。
Google My Businessの名残として、まだ一部でこの名称が使われることがあります。
Google Merchant Center
Google Merchant Centerは、オンラインショップが自身の商品情報をGoogleにアップロードし、Google検索やショッピングタブで商品を表示させるためのツールです。
Google Merchant Centerに網羅的に商品や商品情報を登録することで、サイトへの流入や購入を促進することができます。
また、Google広告との連携により、P-MAX広告を通じてショッピング面に対しても広告配信ができるため、EC事業者にとって非常に重要なプラットフォームです。
Search Console
Search Consoleは、ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングし、Google検索におけるサイトの可視性を向上させるための無料ツールです。
Search Consoleを使用することで、検索クエリごとのサイトのクリック数や表示回数、検索順位の変動を確認できます。
また、エラーやインデックスの問題を特定し、SEO改善のための重要なフィードバックを得ることもできます。
ただし、Yahoo!検索やBing検索のデータは取得することができないので注意が必要です。
UI
UI(ユーザーインターフェース)は、ユーザーがシステムやウェブサイト、アプリケーションと直接やり取りを行う部分のことです。
ボタン、メニュー、フォーム、アイコンなどが含まれ、UIデザインは使いやすさや視覚的な魅力を重視してつくられます。
優れたUIのサイトは、ユーザーが直感的に操作できるように設計されており、サービスの利用体験を向上につながります。
UX
UX(ユーザーエクスペリエンス)は、製品やサービスを利用する際にユーザーが感じる総合的な体験を指します。
UIの見やすさや使いやすさだけでなく、操作の快適さ、満足度、サービス全体に対する感情などもUXには含まれます。
先述のUIとUXを合わせて、UI/UXと表現することが多く、ウェブサイトにおけるUI/UXの改善は非常に重要な要素の1つです。
GA4
GA4(Google Analytics 4)は、Googleが提供するウェブサイトやアプリの解析ツールの最新バージョンです。
GA4の「4」は、Google Analyticsの4世代目という意味です。
従来のGoogle Analytics(Universal Analytics)とは異なり、イベントベースのデータ収集を採用しており、クロスプラットフォームのデータ追跡やユーザーのライフサイクルを把握するための高度な機能が提供されています。
GA4は、プライバシー強化や予測分析など、最新のトレンドに対応した解析ツールです。
Cookie
Cookie(クッキー)は、ウェブサイトを訪問したユーザーのブラウザに保存される小さなデータファイルで、ユーザーの行動や設定情報を記録します。
Cookieを使うことで、ウェブサイトはユーザーが過去に入力した情報を保持し、再訪問時にログイン状態を維持したり、カスタマイズされたコンテンツを表示することができます。
Cookieには1st Party Cookieと3rd Party Cookieの2種類あり、プライバシー保護の観点から、特に3rd Party Cookieの利用に関する規制や注意点が近年強調されています。
ITP
ITP(Intelligent Tracking Prevention)は、AppleがSafariブラウザに導入したトラッキング防止機能です。
Cookieやその他の追跡技術を利用したサードパーティのトラッキングを制限し、ユーザーのプライバシーを保護することを目的としています。
ITPにより、広告や解析ツールがユーザーの行動データを追跡する能力が制限され、その代替策として1st Party Cookieの活用やサーバーサイドタギングなど新しい技術が台頭しました。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告で、主にユーザーが実際におこなった検索語句に基づいて広告が表示されます。
そのためユーザーの意図と関連する広告が表示されるため、他の広告媒体に比べ高いコンバージョン率が期待できます。
GoogleやYahoo!、近年ではBingなどの検索エンジンで広く利用され、広告主はクリックごとに料金を支払うPPC(Pay-Per-Click)形式が一般的です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、ウェブサイトやアプリにバナー(画像や画像+テキスト)を表示させる広告です。
リスティング広告とは異なり、ユーザーがなにかしらコンテンツを閲覧している際に表示されます。
これまでディスプレイ広告は、過去にサイトに訪れたユーザーなどに対して積極的に配信することが可能でしたが、先述したCookie規制やITPなどによって以前ほどの勢いはなくなっています。
インフィード広告
インフィード広告は、SNSやニュースサイトなどのフィード形式のコンテンツに自然に組み込まれる広告です。
記事や投稿の間に表示されるため、ユーザーに広告感を与えにくいのが特徴です。
FacebookやInstagram、Twitter、ニュースアプリなどでよく見られ、ユーザーがスクロールする流れの中で視覚的に自然に訴求できるため、エンゲージメントが高まりやすい傾向があります。
インストリーム広告
インストリーム広告は、動画コンテンツの再生前、途中、または後に表示される動画広告です。
YouTubeやFacebookなどの動画プラットフォームでよく使われ、ユーザーは一定時間スキップせずに視聴する必要があります。
また最近ではスキップができないインストリーム広告や、6秒の短いバンパー形式の広告もあります。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、ディスプレイ広告の一種で、動画コンテンツが存在しないウェブページ上で表示される動画広告です。
ディスプレイ広告の枠のの一部に動画が表示され、ユーザーがスクロールすると再生が開始されるなどの工夫が施されています。
アウトストリーム広告は、動画専用のプラットフォームに依存せず、幅広いウェブサイトで表示できるため、より多くのユーザーにリーチできるメリットがある一方で、インストリーム広告とは違い、その動画を必ずしも見る必要がないというデメリットもあります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、ウェブサイトやブログ運営者(アフィリエイター)に対して、企業の商品やサービスを紹介してもらう広告手法のことです。
広告主は成果に応じた報酬を支払うため、コスト効率が高く、成果報酬型広告として多くの企業が採用しています。
アフィリエイトは、インフルエンサーという枠にとらわれず、個人ブログやレビューサイトでよく見られる広告形態です。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、SNSやYouTubeなどで大きな影響力を持つインフルエンサーを活用して、商品やサービスを宣伝するマーケティング手法です。
インフルエンサーが自らのフォロワーに対して商品を紹介することで、信頼性が高く、より自然にユーザーにアプローチできるのが特徴です。
特にZ世代や特定のコミュニティに対する影響力が強いマーケティング手法として注目されています。
またインフルエンサーマーケティングとアフィリエイト広告を組み合わせて実施することも少なくありません。
リターゲティング・リマーケティング
リターゲティング・リマーケティングは、以前にウェブサイトを訪問したユーザーに対して再度広告を表示する手法です。
リターゲティング広告は、ユーザーが商品ページを訪れたが購入に至らなかった場合などに、その後別のサイトで同じ商品や関連する広告を表示させ、購入を促進します。
かつてはディスプレイ広告における最も有用な手法の1つですが、昨今のプライバシー規制によって、その配信シェアは年々縮小しています。
アドワーズ
アドワーズ(Google AdWords)は、Googleが提供する広告サービスで、現在における「Google Ads」の旧称です。
これまで紹介したリスティング広告、ディスプレイ広告、インストリーム広告など、様々な広告をアドワーズ内で設定することができます。(ただしGoogleが保有・提携しているプラットフォームへの配信に限る。
ASP
ASP(Affiliate Service Provider)は、広告主とアフィリエイターを仲介するプラットフォームです。
ASPを通じて広告主はアフィリエイターやインフルエンサーに広告を掲載してもらい、成果に応じた報酬を支払います。
アフィリエイターにとっては、ASPが複数の広告主の案件を提供するため、選択肢が広がります。
国内に置ける代表的なASPは、以下のものがあります。
- A8.net
- バリューコマース
- felma
- レントラックス
ATT
ATT(App Tracking Transparency)は、AppleがiOS14.5以降で導入したプライバシー保護機能で、ユーザーがアプリによるトラッキングを許可するかどうかを選択できる仕組みです。
iOS14.5以降、アプリがユーザーのデータを追跡する際には、明示的な許可が必要になりました。
ATTの導入により、広告業界ではターゲティング広告の精度低下やユーザーデータの取得が部分的になるなどの影響が出ています。
IDFA
IDFA(Identifier for Advertisers)は、iOSデバイスにおいて広告主がユーザーを追跡するために利用する広告識別子です。
広告のパフォーマンス測定やターゲティングに活用されますが、ATTの導入により、ユーザーがIDFAの利用を許可しない限り、アプリはIDFAにアクセスできなくなりました。
これにより、先述の通り広告のターゲティング精度やリターゲティング広告の効果に影響が出ています。
AAID(GAID・ADID)
AAID(Android Advertising ID)、GAID(Google Advertising ID)、ADID(Advertising ID)は、Androidデバイスで使用される広告識別子です。
IDFA同様、AAIDもユーザーのプライバシーを保護しつつ、広告主が匿名でユーザーの行動を追跡し、ターゲティング広告を配信するために利用されます。
AndroidはATTのような保護機能が導入されていませんが、各Androidデバイスでこの識別子をリセットしたり、オプトアウトすることが可能です。
ディープリンク
ディープリンクは、アプリ内の特定のコンテンツやページに直接アクセスするためのリンクです。
通常のリンクとは異なり、ディープリンクはアプリがインストールされている場合に、そのアプリ内の指定された画面を直接開かせることができます。
ユーザーがよりスムーズに目的の情報にアクセスできるため、利便性が向上やCVRの改善が期待できます。
ディファードディープリンク
ディファードディープリンクは、アプリがインストールされていない場合でも機能するディープリンクのことです。
ユーザーがリンクをクリックすると、まずアプリがインストールされ、その後アプリのトップ画面ではなく、事前に指定したコンテンツやページに遷移がされます。
新規ユーザーの獲得や、インストール後に特定のアクションを促進するようなアプリでは有効な手段の1つです。
SDK
SDK(Software Development Kit)は、アプリケーションの開発や機能拡張に必要なツールやライブラリを提供する開発キットです。
開発者は、SDKを利用して特定のプラットフォームやサービスとの連携機能を簡単に実装できます。
たとえば、アプリに分析機能を追加するために、AdjustやAppsflyerが提供するSDKが用いられることがあります。
リエンゲージメント広告
リエンゲージメント広告は、既にアプリをダウンロードしたものの、一定期間利用していないユーザーを再度アプリに呼び戻すための広告です。
広告をクリックすると、アプリの特定のページやコンテンツに直接アクセスできるため、再度アクティブなユーザーとしてアプリを利用してもらうことができます。
リワード広告
リワード広告は、ユーザーが広告を視聴することで、アプリ内で特典や報酬を受け取る形式の広告です。
たとえば、ゲームアプリ内で動画広告を視聴することで、アイテムやコインがもらえるケースが代表的です。
CTA
CTA(Call to Action)は、広告やウェブページ、アプリ内でユーザーに対して具体的な行動を促すボタンやリンクのことを指します。
「今すぐ登録」「購入はこちら」「詳しくはこちら」などのテキストが一般的で、CTAのテキストや配置がユーザーの行動、CVRに大きく影響します。
CTAは、CVRを高めるために最適化が求められる重要な要素の1つです。
LP
LP(Landing Page)は、広告や検索結果などからユーザーが最初にアクセスするページのことです。
通常、特定のプロモーションや商品の購入、会員登録など、特定の目的に特化して設計されており、ユーザーに行動を促す役割を持っています。
また広告集客においてLPが用いられることが多く、広告費用対効果の改善のためには、LPの改善も欠かせません。
LPO
LPO(Landing Page Optimization)は、LPのCVRを最大化するための取り組みのことです。
LPOの具体的な取り組みとしては以下のようなものが挙げられます。
- デザインの改善
- CTAの改善
- ファーストビューの改善
- 訴求内容の改善
- サイトスピードの改善
LPOでは上記のような取り組みをおこなったLPを、A/Bテストやユーザーの行動分析を通じて評価をしていきます。
EFO
EFO(Entry Form Optimization)は、ウェブサイトの入力フォームを最適化し、ユーザーが途中で離脱せずに入力を完了することを促進する手法です。
入力項目を減らす、エラーメッセージをわかりやすく表示する、入力をガイドするなど、ユーザー体験を向上させるための施策が含まれます。
EFOを行うことで、CVRの改善が期待できます。
ナビゲーションクエリ
ナビゲーションクエリは、ユーザーが特定のウェブサイトやサービスにアクセスするために、検索エンジンに入力するクエリ(検索語句)を指します。
たとえば、「YouTube」「Amazon」など、特定のサイトに直接アクセスする意図がある検索のことで、日本語では「指名検索」などとも呼ばれます。
ナビゲーションクエリを増加させるためには、ブランディングや認知施策などを実施する必要があります。
UGC
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、ユーザー自身が作成したコンテンツのことを指し、ブログの投稿、レビュー、写真、動画、SNSのコメントなどが該当します。
企業やブランドはUGCを活用して、より信頼性の高い口コミやユーザーの声を広めることで、マーケティング効果を高めることができます。
またUGCの増加は、SEOなどでもポジティブな影響があります。
計測タグ
計測タグは、ウェブサイト上のユーザー行動やコンバージョンデータを計測するために埋め込まれるコードのことです。
広告のクリック、ページビュー、フォーム送信、購入など、様々なアクションを計測し、デジタルマーケティングの効果を可視化するのに役立ちます。
計測タグは、GoogleタグマネージャーやFacebookピクセルなどのツールを利用して簡単に管理することができます。
適切な計測タグの設置は、デジタルマーケティングの成果分析には必要不可欠です。
トラッキング
トラッキングは、ウェブサイトやアプリでのユーザーの行動を追跡・記録することを指し、多くの場合、先述した「計測タグ」が用いられます。
GA4などでは、サイト全体に「計測タグ」を設置し、サイト全体のデータを「トラッキング」することで、どのページにどれくらいのユーザーがいたのか等を分析することが可能になります。
タグマネージャー
タグマネージャーは、計測タグを一元管理し、コードの知識がなくてもウェブサイトやアプリに計測タグを簡単に追加・編集できるツールです。
GTM(Google Tag Manager)が代表的なタグマネージャーの1つで、複数の計測ツールを一括して管理し、運用の効率化を図ることができます。
GTMではタグマネージャーのバージョン管理や、カスタムJavaScriptなど様々な機能が備わっています。
GCP
GCP(Google Cloud Platform)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスのプラットフォームで、データ分析、ストレージ、機械学習、アプリケーション開発など、様々なクラウドサービスを提供しています。
企業はGCPを利用して、インフラの構築や管理を効率化し、大規模なデータ処理やリアルタイムアプリケーションを展開することができます。
GCPは、スケーラブルでコスト効率の良いクラウドソリューションとして多くの企業に採用されています。
類似したサービスにAWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureなどがあります。
BigQuery
BigQuery(BQ)は、Google Cloud Platform(GCP)のデータウェアハウスサービスで、大規模なデータセットのクエリや分析を高速に行うことができます。
BQは、SQLに対応しており、データサイエンスやBIツールとの連携も容易にできます。
AIや機械学習が重要視される現代において、大量のデータを格納し、高速にクエリを実行できるBigQueryのニーズは年々高まっており、マーケターとしても抑えておきたい用語の1つです。
BI
BI(Business Intelligence)は、データを可視化・分析し、ビジネスの意思決定を支援する手法やツールを指します。
BIツールを使うことで、企業は売上、マーケティングパフォーマンス、ユーザー行動などをリアルタイムで把握し、迅速な意思決定が可能になります。
代表的なBIツールには、以下のようなものがあります。
- Tableau
- Looker
- Power BI
マーケティング指標
KPI
KPI(Key Performance Indicator)は、企業やプロジェクトの目標達成度を評価するための中間指標のことで、日本語では重要業績評価指標といいます。
KPIは、具体的な数値目標を設定し、進捗を定量的に測定することで、最終目標に向けたパフォーマンスを評価します。
例えば、ウェブサイトのトラフィックやコンバージョン数がKPIとして設定されることがあります。
マーケティングでは、適切なKPIの設定と、KPI達成に向けたPDCAが重要です。
KGI
KGI(Key Goal Indicator)は、企業やプロジェクトの最終的な成果を評価する指標のことで、日本語では重要目標達成指標といいます。
KGIは、最終目標そのものであり、KPIが進捗を示すのに対して、KGIは目標の達成度合いを測定します。
例えば、売上や利益、契約件数などがKGIに該当します。
KGIはマーケティングだけでなく、組織の全体戦略を評価するために使われる重要な指標です。
コンバージョン
コンバージョン(CV・Conversion)は、ユーザーがウェブサイトやアプリで特定のアクションを完了することを指します。
例えば、商品の購入、資料のダウンロード、会員登録などがコンバージョンです。
マーケティング施策において、コンバージョンは最終的な成果を示す重要な指標であり、CV=KPIとして扱われることが多いです。
CVR
CVR(Conversion Rate)は、ウェブサイトや広告に訪れたユーザーのうち、実際にコンバージョンに至った割合を示します。
CVRは以下のように計算されます。
CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問者数やクリック数
CVRは、広告やキャンペーンの成果を改善する上で重要な指標であり、CVRを改善するためにはLPOやEFO、UI/UXなどの改善などを実施する必要があります。
CPA
CPA(Cost Per Acquisition)は、1件のコンバージョンを獲得するためにかかったコストを表す指標です。
広告の費用対効果を測定する際に用いられ、特にパフォーマンス広告において重要です。
CPAは以下のように計算されます。
CPAは、広告キャンペーンの効率を評価し、最適化するための基準となります。
インプレッション
インプレッションは、広告がユーザーに表示された回数を指します。
ユーザーがウェブページやアプリを訪れ、広告が表示されるたびに1インプレッションとしてカウントされます。
注意点としては、ユーザーの可視範囲でなくてもインプレッションとしてカウントされてしまうため、インプレッションがあったとしてもユーザーがその広告を目にしていない可能性もあります。
インプレッションシェア
インプレッションシェアは、広告が実際に表示された回数が、広告が表示可能だったすべての機会に対してどれくらいの割合で表示されたかを示す指標です。
インプレッションシェアは以下のように計算されます。
インプレッションシェアは、広告の競争力や入札戦略を評価するために使用されますが、設定しているターゲットによって表示可能だったインプレッション数が変動するため、指標の活用には注意が必要です。
CPM
CPM(Cost Per Mille)は、広告が1000回表示されるごとにかかる費用を示す指標です。
CPMは、広告がどれだけの露出を得たかに基づいて広告費用を測定するために使用されます。
CPMは以下のように計算されます。
CPMは、認知度向上を目的とする広告キャンペーンでよく使われる指標で、広告が多くのユーザーに見られることを重視する場合に適しています。
CPC
CPC(Cost Per Click)は、広告が1回クリックされるごとにかかる費用を表す指標です。
CPCは以下のように計算されます。
CPCは、「1クリック(流入)にかかった費用」ではありますが、質の高い広告であればCPCは安価になる傾向があるため、広告の品質の評価としても活用ができます。
CTR
CTR(lick Through Rate)は、広告が表示された回数に対して、実際にクリックされた割合を示す指標です。
CTRは広告の効果や魅力を測るために重要な指標であり、以下のように計算されます。
CTRが高いほど、広告がユーザーに効果的に訴求できていることを意味し、広告のデザインやターゲティングを改善する際の参考になります。
CTVR
CTVRはCTRとCVRをかけ合わせた指標で、主に広告の評価に用いられます。
ただCTVRは、リスティング広告や一部のディスプレイ広告などにおいて、オークションの性質上間違ったインサイトを得てしまう可能性があるため注意が必要です。
CTVRは以下のように計算がされます。
間違ったインサイトを得てしまう可能性があることから、CTVRは現在において利用機会は減少傾向にあります。
ROI
ROI(Return on Investment)は、広告やマーケティング施策などにかけた費用に対して、どれだけの利益を得たかを示す指標です。
ROIは以下のように計算されます。
この計算式における「利益」は、企業や組織によって「粗利益」や「営業利益」、また「売上」を用いるケースもあるため、どの値を元に計算をしているか正しく把握する必要があります。
ROAS
ROAS(Return on Advertising Spend)は、広告費用に対してどれだけの売上を得られたかを示す指標です。
ROIが利益に焦点を当てるのに対して、ROASは売上に基づいて広告の効果を評価します。ROASは以下のように計算されます。
ROASも、企業や組織によって「粗利益」や「営業利益」などを用いるケースがあるため注意が必要です。
LTV
LTV(Lifetime Value)は、1人のユーザーが企業に対して生涯を通じてどれだけの利益をもたらすかを示す指標です。
LTVは、ユーザーとの長期的な関係を重視するマーケティング戦略において重要な要素です。
LTVの計算方法は、商品やサービスの課金形式によって様々ですが、最もポピュラーな計算式は以下のものです。
LTVが高いほど、ユーザーから得られる長期的な利益が大きく、顧客ロイヤルティが高いことを意味します。
CAC(Customer Acquisition Cost)
CAC(顧客獲得単価)は、新しいユーザーを1人獲得するのにかかるコストを示す指標です。
広告費用やマーケティングコストをユーザーの獲得数で割って算出します。
CACは以下のように計算されます。
CACが低いほど、効率的にユーザーを獲得できていることを意味します。
またCPAとの違いは、CACはマーケティング活動や営業活動全体の費用を元に費用対効果を算出するのに対し、CPAはマーケティング活動の一部(媒体や施策など)の費用対効果を算出する点です。
UE
UE(Unit Economics)は1ユーザーまたは1取引ごとの収益性を評価するための指標です。
企業が新たにユーザーを獲得する際のコスト(CAC)に対して、そのユーザーから得られる生涯価値(LTV)がどれだけ高いかを示します。
ユニットエコノミクスは、以下のように計算されます。
この計算により、1ユーザーが生み出す価値が獲得コストを上回っているかどうかを確認できます。
UEが1を上回っている場合、ビジネスは利益を生み出しているとされますが、一般的にはUEは3よりも大きい値、さらに保守的な場合6よりも大きい値を目指すことが一般的です。
リーチ
リーチは、広告やコンテンツが届いたユニークユーザーの数を示す指標です。
同じユーザーに複数回表示されても1カウントとして計算され、広告やキャンペーンがどれだけ多くの人に届いているかを測定する際に使用されます。
リーチが広いほど、より多くのユーザーに広告が接触したことを意味します。
フリークエンシー
フリークエンシーは、1人のユーザーに対して広告が表示された回数の平均を示します。
リーチに対して、フリークエンシーが高いほど、同じユーザーに広告が繰り返し表示されていることになります。
フリークエンシーの最適化は、過剰な広告表示(広告疲れ)を防ぎ、広告の効果を最大化するために重要な要素の1つです。
直帰
直帰は、ユーザーがウェブサイトに訪問した際に、最初に訪れたページだけを閲覧してすぐに離脱する行動を指します。
また直帰率は、特定のページにどれだけのユーザーが訪問後すぐにサイトを離れたかを示す指標で、以下のように計算されます。
直帰率が高い場合、コンテンツがユーザーの期待に応えられていない可能性があるといえます。
離脱
離脱は、ユーザーがウェブサイト内のページを複数閲覧した後、最終的にサイトを離れるページを指します。
また離脱率は、特定のページからユーザーがどれだけの割合でサイトを離脱したかを示し、直帰とは異なり、複数のページを閲覧した後の行動です。
離脱率が高いページは、ユーザーの興味を引き止める要素が不足している可能性があるといえます。
チャーンレート
チャーンレートは、一定期間内にサービスや商品を解約したユーザーの割合を示します。
サブスクリプションサービスや定期購入モデルでは、顧客離れを評価するための重要な指標です。
チャーンレートは以下のように計算されます。
チャーンレートが高いと、顧客維持が課題となり、LTVを向上させるための施策が必要であるといえます。
ARPU
ARPU(Average Revenue Per User)は、1人のユーザーから得られる平均収益を示す指標です。
特にサブスクリプション型ビジネスや通信業界、またゲームアプリなどで頻繁に使われる指標です。
ARPUは以下のように計算されます。
ARPUを高めることで、収益性の向上やユーザーごとの利益増加を目指します。
GRP
GRP(Gross Rating Point)は、日本語で延べ視聴率とも言い、一定期間に放送されたテレビCMの世帯視聴率の合計を示す指標です。
広告がどれだけ多くの視聴者にリーチしたかを示すもので、以下のように計算されます。
GRPは、テレビ広告の影響力を評価する際や、テレビ広告の買付時の指標として扱われ、広告主が目標としている視聴者層に対して、どれだけの露出があったかを把握するための重要な指標です。
TRP
TRP(Target Rating Point)は、特定のターゲット層に対して、広告がどれだけリーチしたかを示す指標です。
GRPが全体の視聴率を示すのに対して、TRPは広告主が狙ったターゲット層(例:特定の年齢層や性別)の視聴率を計測します。
広告がターゲットとする層にどれだけ効果的に届いているかを評価する際に使用されます。
インクリメンタル
インクリメンタルは、日本語では純増と言い、広告やマーケティング施策を実施することで、直接的な影響として追加で得られた成果を示す指標です。
例えば、インクリメンタル売上やインクリメンタルコンバージョンなど、施策を実施しなかった場合と比べて、追加で得られた効果を測定します。
広告の貢献度を評価する際に、インクリメンタルな効果がどれだけ出ているかを確認することで、施策の正当性を証明する役割を果たします。
まとめ
皆さんは何単語知っていましたか?
今回は100単語紹介しましたが、他にも紹介しきれなかった用語が数多くあります。
多くの用語を理解しておくことは、スムーズなコミュニケーションを実現できるだけでなく、新しい取り組みやインサイトを得るために役立ちます。
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